カテゴリ:時事ネタ・主張
「バガボンド」は吉川英冶の「宮本武蔵」を原作にした漫画のタイトル。
バガボンドの意味は、漂流者だ。 宮本武蔵といえば、二刀流の剣の達人。 しかし、それだけではなく、彼は、書や絵を描くこと庭を造ることにも、才能を発揮したマルチな才人。 さぞかし、若い頃から、もてはやされていたのかと思いきや、生まれ故郷を追われるように全国を漂流するのだ。 武蔵は、子どもの頃、父親にも村人にも疎まれた。 立身出世を望んで、参加した関が原の戦いでは、負けた西軍についていたので、追われることになる。 久しぶりに帰った故郷でも、残党狩りという名目で村人達から非情な迫害を受ける。 そんな中で武蔵は呟く。 「この世に生まれて・・・17年生きた。 何のために?」 「この先になにがある? 知るか・・・。 憎まれ、追われ、斬って、斬って斬りまくって、斬り死にするだろう。」 誰からも必要とされず、石を投げられる、武蔵。 10代の武蔵の強さは、負のエネルギーから来るものだ。 この独白を読みながら、秋葉原で起きた、凄惨な殺人事件を思った。 あの犯人も、家族や社会から受け入れられないことを恨んでいた。 天才・武蔵と通り魔を比べるのは、おかしいが武蔵の台詞がそっくり、秋葉原の通り魔と重なった。 この漫画は、1998年に連載が始まった。 景気が最悪のころ、今から10年前。 この漫画がヒットしたのは、もちろん、吉川英治の原作の面白さだろう。 しかし、もうひとつの理由は、社会に対しての不満をあの剣豪の宮本武蔵も持っていたという共感だったのかもしれない。 ・・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★6月11日*トットが来たら豆を蒔け:時の記念日/はかどるの語源 * UP ・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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