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2008.10.07
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カテゴリ:読書
漫画大好きの妹から借りた少女漫画の名作「マキの口笛」を読んだ。
「マキの口笛」は、1960(昭和35)年9年9月号から1963(昭和38)年4月号まで続いた、牧美也子の代表作。
そればかりではなく、少女漫画の代表作と言っても過言ではない作品。
■「マキの口笛」あらすじ■
バレエが大好きな小学生(4年~5年生と推測)のマキは銀行に勤める姉と二人暮らし。
マキはあることから、自分の母は、日本を代表する女優 谷みゆきだと知る。
マキの父親はマキが赤ん坊の頃、交通事故で死に、同じ頃、バレリーナだった母親は、マキをかばって交通事故で、バレエを諦め、女優になった。
*****

主人公は、バレリーナーを夢見る少女(見た目、8歳)。
頭にいつも大きなリボンをつけている。
母親は有名なスター、谷みゆきで、わけあって、一緒に暮らすことは出来ない。
その母親が不治の病、白血病に倒れたり、一緒に暮らす姉は実は本当の姉ではなかったりと悲しいことが続くが少女は健気に明るい。
なんでもありの、これぞ、少女漫画というような漫画だ。
その流れを引いているのが、今の韓流映画か?( ̄m ̄*)

昭和35年にバレエを習うは、家にベッドや冷蔵庫はあるは、食事だって定番のちゃぶ台ではなく、今のようなスタイル。
当時の少女の夢をかきたてた。

「マキちゃんと一緒の服を差し上げます」という懸賞があったが、それもこの本に収録されていて懐かしい。

マキちゃんは、とても口笛がうまいんです。
マキちゃんのおねえさんは
「女の子が口笛なんて」といいます。

でもね、マキちゃんが口笛をふくのは、
とても悲しいときか
うんとうれしいときだけ・・・。


「マキの口笛」がかかれた時代は、女の子が口笛を吹くのは、タブーとされていた時代。
それは、日本人がまだ貧しかった時代。
けれども、夢があってそこに邁進していた時代だった。

しかし、突然降ってきた雨に、かさを持って、お姉さんをお迎えに行くシーンがあった。
家族のことを思いやる姿が描かれていた。

ことあるごとに、着物をきるお姉さん。

東京に雪が積もって、長靴で歩くマキの姿があった。
地球温暖化に怯えて暮らす今の生活、いえ、雪さえ降らない、今の温暖化。

誕生日には、真珠を一粒買って、結婚する日にネックレスとするという考え方も、今のように、なんでもすぐ手に入るという
世の中からみれば、なんというスローな生活。

また、マキの母、谷みゆきは、白血病という設定だが、戦後15年の当時こういうことはあった。
私の家の近くに住んでいた人も白血病で亡くなったが広島出身の人だった。

46年後に読んでみて、改めて今の時代がよめる気がする。

「マキの口笛」を復刻してくれた、小学館と貸してくれた妹に感謝( ̄人 ̄)
マキの口笛」は、'70年に虫コミックスとして新書判全3巻の形で出版されたことがあるが、
これは著者、本人の作ではなく虫プロのスタッフが雑誌を元にして描き直したものだった。
このため代表作でありながら、完全版の単行本が無いという状況。
今回は、雑誌を元に完全復刻をするため、実に発表後46年ぶりの単行本化となった。

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◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★10月7日*父の麦わら帽子:ないものあります/里山の歌:村祭* UP
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Last updated  2008.10.10 19:09:20
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