テーマ:映画館で観た映画(8573)
カテゴリ:映画
この修道院には恐ろしい秘密が隠されている。 1327年、ヨーロッパで宗教裁判の嵐が吹きあれている頃、北イタリアのベネディクト修道院に、バスカヴィルのウィリアムと見習修道士のアドソが重要な会議に出席するために向かっていた。 キリストの財産をめぐる教皇派とフランチェスコ修道会とその争いをまとめるための会議であった。 荘厳な修道院に着くとすぐ、ウィリアムは、若い修道士が不審な死を遂げたことを知る。 修道院長によれば、死んだ僧は、文書館でさし絵師として働いていたということだった。 殺人のにおいがするこの事件の解明を、ウィリアムは頼まれることになった。 ウィリアムが調査を進めてゆく途中、第2の殺人が起きる。 『セブン・イヤーズ・イン・チベット』の名匠ジャン=ジャック・アノー監督による、中世の雰囲気を存分に醸し出す、謎に充ちたゴシック・サスペンスの傑作! ウンベルト・エーコによる同名小説『薔薇の名前』の映画化作品。 中世ヨーロッパの修道院で起こった殺人事件を当時の宗教的背景や慣習を交え、荘厳な雰囲気で映像化した。 フランス、イタリア、西ドイツの三国共同で製作。 長年、見たいと思っていた「薔薇の名前」。 「午前十時の映画祭」で去年は見逃したけれど、今年、やっと見ることができた。 暗い、荘厳は中世の修道院の暮らしを見ることが出来た。 当時、修道院で暮らす僧たちは、農民のように朝早くから夜遅くの重労働はなかったものの、結婚の禁止や笑ってはいけないなど禁欲的な生活だった。 しかし、中には、禁じられた同性愛があった。 若く美しい僧は、狙われていた。 信仰をダシにして、農民からまき上げた食糧で、貧しい娘に手を出す僧もいた。 訪ねてきた僧の一行は、きらびやかな衣装で馬車に乗り、ぬかるみにはまると、その馬車を農民たちに押させる貴族のようなのもいた。 当時の僧は、貴族などの次男三男などがなったのだろうか。 バスカヴィルのウィリアムと同行した見習修道士のアドソも貴族の出身だ。 彼らの醜い生き方をうつすかのように、出てくる僧のほとんどが醜い顔をしている。 キリストをめぐる議論では、お互いに譲らず、掴みあいになりそうな場面があって、ビックリ。 部屋なども暗いし、小さい。 トイレも共同。 水道もないから不便だし衛生的でない。 変わったことをすると、宗教裁判にかけられる。 ヨーロッパに憧れる私も、この時代に生まれなかったことに感謝する。 タイトルの「薔薇の名前」の意味が最後に分かってすっきりした。 ■午前十時の映画祭★赤■ ■午前十時の映画祭★青■ ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2011年10月13日*豆名月・栗名月・・・片見月/打たれ叩かれ * ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.10.17 19:02:27
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