テーマ:歳時記(397)
カテゴリ:父の麦わら帽子
父の子どもの頃、「端午の節句」には、ヨモギを採ってきたという。
そのヨモギを束ねて屋根の上に 「屋根替え」と言って放り投げるというしきたりがあったそうだ。 「日本の民俗学」によると ショウブとヨモギを採取してきて、邪気を払うためさまざまなことが行われていた。 軒先にさしたり屋根に上げたりする「葺き籠り(ふきこもり)」というのがあったそうだ。 父の子どもの頃にやっていた「屋根替え」は、「葺き籠り(ふきこもり)」のことだろう。 また、陰暦五月五日を薬日(くすりび)と言い、 この日の午の刻(正午前後)に降る雨を「薬降る」と呼んでいる。 このようにヨモギは大事な草だった。 私の子どもの頃には、「屋根替え」という風習はもう残っていなかった。 しかし、ヨモギ餅という形で残っていた。 今では、ヨモギを利用することなく雑草と呼んでいる。 ・・・・・・・・・・・・・ ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★2012年5月26日*大阪しぐれ:スジもコンニャクも・・・/父の麦わら帽子:目次* ・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.30 17:55:46
コメント(0) | コメントを書く
[父の麦わら帽子] カテゴリの最新記事
|
|