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2016.09.02
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カテゴリ:海外旅行
gurennko■8月1日(月)

おお、極寒の雪は
グレンコーの谷を浚い
ドナルドの墓を覆う
そして非情なる敵は
グレンコーの地を破壊し
マクドナルドを滅ぼした



「グレンコー」はスコットランド・ゲール語で嘆きの峡谷を意味する。
グレンコーの虐殺は1692年、イングランド政府内強硬派およびスコットランド内の親英勢力の手によって、グレンコー村(スコットランド)で起きた虐殺事件である。
虐殺の理由は、マクドナルド氏が言われた約束の日に来なかったというが、行けないような策略をしていたという。

クラン(豪族)マックドナルドを罠にかけて、反逆者とし、
罪もない村人を虐殺した行為は、その手法と経緯に、国内外から批判が集まった。


それを語り継ぐ歌があるので、写真と共に、その歌と共に紹介する。
gurennko

彼らはブリザードを越えてやって来た
彼らに暖かい火を与え
風雪をしのぐ宿を与え
乾いた靴を与え
ワインと夕食を与えた
彼らは我々のもてなしを受け
マクドナルドの家で眠った


彼らとは、「イングランド寄り」のキャンベル。
マクドナルド家とキャンベル家は、同じスコットランド人ながら、敵同士だった。
マクドナルド氏族は敵同士でありながらも、慣習に従ってロバート・キャンベルらを客として遇し、2週間にわたって宿と食事を提供した。
虐殺事件はその恩を仇で返した形となったのである。

gurrennko

ある者は敵の手にかかり
ベッドに骸を横たえ
ある者は夜闇にまぎれ
雪の中に斃れた
ある者は生き残った
ウィリアムに一太刀報いるために
けれどもマクドナルドはもう戻らない



キャンベル氏族の家臣が虐殺のいわゆる「実行犯」となった。
2月13日早朝、皆が起きる前に命令が部下たちに公表され、実行に移った。
家々に火をかけ、族長以下38名を刃にかけ、子供を含む40人が焼死した。
しかし村の人口は400人以上で、相当数が脱走したと考えられている。
命令のむごさに兵士たちが躊躇したのではないかとも指摘され、また不服従の証として剣を自ら折った兵士もいたといわれるが、いずれにせよ命令書のいうような殲滅は達成されなかった。
脱走した者の中からも凍死者・餓死者が出たが、生き残った者から事件の顛末が口づてに広まることとなった。
gurennko
キャンベル氏族は、もともとスコットランド氏族内で「イングランド寄り」と評判がよくなかったが、虐殺に加担したことを機に氏族社会でさらなる孤立を深めていった。
20世紀後半にいたるまで、グレンコーやマクドナルド氏族系のパブなどの多くで
「行商とキャンベルお断り」の札が掲げられ、キャンベルの子孫はひっそりと暮らしたという。



虐殺を生き永らえた者たちはその後、王の許しを得てグレンコーに戻って村を復活させた。


キャンベル氏が矢面にたっているが、後ろで糸を引いていたのはイングランドだ。
ここに詳しいことが書いてある。

syokuji

8/1(月)★Sandyford ■グラスゴー■
8/2(火) 904 Sauchiehall Street, 北西, グラスゴー, G3 7TF, イギリス
      44-141334-0000
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Last updated  2016.09.02 21:27:28
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