テーマ:フィギュアスケート(3634)
カテゴリ:マイブーム
フィギュアスケートのグランプリファイナル(GPF)男子フリースケーティングが現地時間10日、フランスのマルセイユで行われた。
ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(22)が293・90点をマークし、逃げ切り勝ち。 男女通じて史上初の4連覇を達成した。 ショートプログラム(以下SP)、フリー、エキシビションと全部見た。 SPでは、最初の4回転を危うく転倒というシーンをやっとこらえた。 フリーでは転倒があったし、エキシビションでも、転倒???と思われるジャンプだった。 がしかし、うまく技につなげた。 あまりにも、上手いつなぎ方で、転びそうなのも演技?と思うくらいだった。 転んだ時も、ぶざま感がない。 それを、ミッツ・マングローブは、面白く表現をしている。 『お黙りなさい! 転んだのではありません!これから立ち上がるところなのです!』と声高らかに凄まれることで、観ている側の感情も、「勝て!」から「負けないで! ゆづぅ!」になる。 女優なんです、彼は。 ドラァグクイーンとしてデビューし、テレビなどで活躍中のミッツ・マングローブさんの本誌新連載「アイドルを性(さが)せ」。 今回は、フィギュアスケートの羽生結弦選手を取り上げる。 * * * アイドルとは儚(はかな)くなければいけない。 「明日はもうこの姿を観られないかも」と焦らせてくれなければいけない。 アイドルはあくまで世の中が作り出すもの。 職業ではなく存在の有り様。 『アイドル扱い』をされて彼らは覚醒し、さらに世の中を煽る。 理由なんて探している暇はない。 『今日のアイドルは、明日の嘲笑われ者』。 彼らの罪深き性(さが)が、今日も私たちを夢中にさせる。 ★ ★ アイドルという概念がいささか理屈っぽくなった感のある昨今、久しぶりに現れた逸材、羽生結弦。 手の付けられない強さはもちろんのこと、手に負えないほどの縦横無尽さ。 そしてそれを許容し、有り難がり、「もっと! もっと!」と貪(むさぼ)る世の中。 まさにアイドル文脈の理想型と言えるでしょう。 羽生クンのスゴさは、例えば『転倒したシーン』を『立ち上がるシーン』に変換させてしまう“ヒロイン力”です。 『お黙りなさい!転んだのではありません!これから立ち上がるところなのです!』と声高らかに凄まれることで、観ている側の感情も、「勝て!」から「負けないで! ゆづぅ!」になる。 女優なんです、彼は。 さらに彼は、ドラマティックさを煽る反射神経においても天才的です。 高熱でふらつくステップも、癒えぬ傷口に滲む血も、異様なまでの謙虚でストイックな姿勢も、たとえそれが本能だろうと、緻密な計算と綿密なシミュレーションの賜物だろうと、彼ほどぬかりなく“ひとつ足してくる”人はそういません。 ホント痺れます。 「またやってるわ」と眉をひそめながらもお漏らししてしまうとはまさにこのこと。 アイドルってのは常に紙一重。 だから儚いの。(以下略)※週刊朝日 2016年5月6-13日号 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 「アイドルとは儚(はかな)くなければいけない。 『明日はもうこの姿を観られないかも』と焦らせてくれなければいけない。」 羽生結弦は、姿形からして、はかなげ。 まさに、スケート界の、いや日本の、世界のアイドルだ。 そういえば、 ソチ五輪で引退した、■フィギュアスケートの皇帝・プルシェンコも■ 「ユヅル・ハニュウは私のアイドルだ。」と言っていた。 ・・・・・・・・・・・・・ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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