テーマ:歳時記(397)
カテゴリ:里山・歳時記
三月三日を上巳という。 あるいは桃の咲く季節なので、桃の節句ともいう。 幕末期にはこの日大坂は住吉、江戸は深川須崎などで潮干狩りをする人がたくさん出る。 この日は三都(京、大坂、江戸)とも女性は雛祭をする。 しかし古くは雛遊びといって、普段の遊びだったようだ。 そのことは「源氏物語」、「宇津保物語」にも、「枕草子」などにも出ていてわかる。 これは小さい子が土人形を並べ、鍋釜や台所で使う小さなものを使って遊ぶままごとのようなものだろう。 古い時代も、高貴の方の子女のものは雛の調度も美しく作られ、人形も綺麗に作られていたのだろう。 しかし一般では古くは紙や土の人形で、木の葉や蛤の殻をつかっていたのだろう。■江戸あじわい図譜■ ■先日、源氏物語手鑑■を見に行った時、幼い女の子が人形で遊んでいる絵があって、「雛遊び」だということだった。 ここでいう「雛の節句」は、今の暦の一か月以上後。 だから桃の花も咲いている。 私の子どもの頃の雛祭は■4月3日。■ 桜の花も咲いていて、女の子だけでなく、大人も楽しめた。 クリスマスやバレンタインに押されて、昔のようなお祭り感は少なくなったけど、忘れてほしくない日本の祭りだ。 ◆おしゃれ手紙◆ため息の雛祭◆ 私のお雛様は、夫の母から譲り受けた80年ほど前の押し絵雛。 お内裏様の冠や飾りがいたんでいたり、左大臣なんかは、左手をなくす大けがをしています。 でも「私の人形はよい人形」、気に入ってます。 それに、お道具が好き! 丁寧に漆が塗られ、細かい模様が描かれています。 これを作った人は 「どうせ、子どものおもちゃなんだから」なんてことは思わず、心を込めて作ったんだろうな・・・。 「いい仕事してますね」と思わず、中島誠之助してしまいます。 ■大坂の初湯■ ■江戸時代の大坂の初午■ ■鴻巣雛(こうのすびな)■ ■昔語り:雛祭■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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