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2019.10.09
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テーマ:読書(8477)
カテゴリ:読書
■氷点(下)■
海難事故で出会った宣教師の行為に心打たれた辻口は、キリスト教に惹かれていく。
しかし夏枝を許せず、陽子への愛情も生まれない。
夏枝は陽子に気づかれないように冷たい仕打ちを続けている。
兄・徹は陽子に愛情をそそぐが、思いを自制するために友人・北原に陽子を紹介した。
北原と陽子は心通わせるが、夏枝は複雑な嫉妬心から、2人に陽子の出生の秘密をぶちまけてしまう。
人間の愛と罪と赦しに真正面から向き合う不朽の名作。


「氷点(上)」に続き、「(下)」も一気に読んだ。
■読書メモ■◎は私のメモ。
雪虫がとぶころになった。

◎この虫の呼び名としては、他に綿虫、東京地域のオオワタやシーラッコ、シロコババ、京都地域の白子屋お駒はん、伊勢地域のオナツコジョロ、水戸地域のオユキコジョロがある他、ユキンコ、しろばんばといった俗称もある。
小説『しろばんば』のタイトルは、この虫の中に由来する。
●・・・へらからい目にあった・・・
◎へらからい:北海道の方言)
エグい、つらい、いやな

●啓造はひさしぶりに近くの石狩川の堤防に立った。
夕焼けをうつした石狩川がうつくしかった。
みどりいろの弧をえがいた旭橋の向こうに遠い山脈がうすむらさきの線をくっきりとみせていた。
土手下の公園の中には早くも灯がついた。


●「ここがアイヌの墓地だよ。
旭川に住んでいる以上、一度は陽子に見せたかったのだがね」
丘の上で車をとめて、降りたつと、そこはただの松の林のようであった。
火山灰地の道に敬造と陽子の靴がたちまちよごれた。
(略)
墓地といっても、和人のそれのように「何々家」と境したものではなく、エンジュの木で造った墓標がつつましくひっそりと、並んでいるだけであった。
それはいかにも死者がねむっている静かなかんじだった。
死んでまで貧富の差がはっきりしている和人の墓地のような傲慢な墓はない。

「まあ、何てよい墓地なんでしょう」
陽子は啓造をみあげた。
「このごろはここにも石の墓が入ってきたがね。
いいだろう?
この世の富にも地位にもすべて縁を切ったつつましさがいいだろう?」
「本当ね、おとうさん。
このキネ型と、とがったペーパーナイフのような型とどうちがうのかしら」
陽子は小さなキネ型の墓標の前に立った。
「テキシラン」という名が刻まれている。
「ああ、それは女だよ。
とがっている方が男だよ。
この木は百年はくさらないものだそうだがね」
(略)
「元アイヌの人たちは、一度死人を葬るとその墓に近づかなかったらしいがね。
和人の墓参りの風習が、アイヌの人たちに入っていったのだろうね」
(略)
明治38年には一万坪だったアイヌの墓地が、今は950坪にへらされた(略)
●「おとうさんが小学校のころは、零下20度になるとドンと花火があがって10時はじまりだったんですって」
●ナナカマド
◎作品の中に、ナナカマドという木がよく出てくるが、旭川市の木だそうだ。
笑点■という番組は、「氷点」からのシャレで名づけられた。


「氷点」は、発表せれるやいなや、映画、テレビと大ブーム。

「キサクな雑貨店の主婦」だった三浦綾子は、一夜にして有名人に!
手にした一千万円は、13年間の闘病生活で金銭的に支えてくれた親に返したそうだ。

旭川「氷点」の舞台を行く。
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Last updated  2019.10.10 18:59:34
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