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カテゴリ:読書
人生は・・・終わりよければ、すべてよし 【内容情報】(「BOOK」データベースより) NHKの連続テレビ小説でドラマ化され、日本中に感動の輪が広がった水木しげる夫人の自伝的エッセイ。 底なしに貧乏だった新婚時代、「ゲゲゲの鬼太郎」のヒットで多忙を極める夫を支えた喜びと苦悩の日々…自らを「平凡な人間」と語る著者の目に映った異能の天才の真実と、自身の人生への思いを率直に綴る。 ドラマでは描かれなかった秘話も交えた感動の一冊。 NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が今、再放送されている。 このドラマ、好きだったのでもう一度見ているのだけれど、昭和30年代が懐かしい。 「ゲゲゲの女房」は、このドラマの原作本で水木しげるの妻が書いている。 私は子供時代を過ごした昭和30年代を作者は、結婚して主婦として過ごしている。 ドラマにしろ、本にしろ貧乏がひど過ぎる。 男の経済状態など、結婚する前に調べればわかるはずなのに、のんきに結婚してから分かる。 そして、貧乏が分かっても実家に逃げて帰らない。 夫となった水木しげるは、猛烈に漫画を描いて働くが売れない。 水木は戦争で片腕を失うが、年金が出ている。 しかし、その年金は、故郷の両親にあげている。 水木の都合で年金さえも使えないなんて・・・!!! 他人事ながら私は怒ってしまう!! その上、兄が水木家の風呂を使う。(朝ドラで) 水道代、ガス代がかかるのに・・・!! 「人生は・・・終わりよければ、すべてよし」と筆者はいうが、成功してたからよかったものを、貧乏のままだったらこうのんきになれないでばないか・・・。 漫画で成功した後、両親や親などの家の世話から海外旅行までなにかとお金を使っている。 家の入るお金も少ない上に、たまに妻が 「最近、仕事の方はどうなの?」と聞こうものなら 「『引っ込んどれ!」、「お前は、家のことだけやっとればええ」と言ってまともに答えてくれません。』 私には、水木氏の考えも、それに従う妻の気持ちも分からない。 私の親は、明治と大正生まれなので、水木氏の世代と私の世代は、親子ほども離れていない。 なのに、このゼネレーション・ギャップは、戦後という大きな壁をはさんでいるからだろう。 作者の憎めない人柄がよく出ていて、読んだ後、ほのぼのとした気持ちになった。 ●読書メモ● ●陸路だと、(布枝=妻)の故郷)安来と(水木しげるの故郷)境港までは、米子を経由、迂回していかなければなりませんが、水路ならば、中海をはさんで目と鼻の先。 明治時代の安来の米問屋さんは、境港の市場で決まる米の相場を手旗信号で伝えてもらったという逸話が残っている(略)。 ●水木しげるのアシスタントに、つげ義春がいた。 ●アシスタント志望の青年が来たが銀行員だというので、銀行員の方がいいと追い返したがその青年は 「釣りキチ三平」の矢口孝雄だった。 ●水木しげるの母親はユニークで「産めよ増やせよ」の時代に、サンガー夫人の産児制限運動を知り実践した。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.11.16 00:01:38
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