テーマ:映画館で観た映画(8573)
カテゴリ:映画
君とネコとの思い出が、永遠に僕を守ってくれる。 イギリスの上流階級に生まれ、父亡きあと一家を支えるためにイラストレーターとして活躍するルイス。 妹の家庭教師エミリーと恋におちた彼は、大反対する周囲の声を押し切り結婚するが、まもなくエミリーは末期ガンを宣告される。 庭に迷い込んだ子猫にピーターと名付け、エミリーのために彼の絵を描き始めるルイス。 深い絆で結ばれた“3人”は、残された一日一日を慈しむように大切に過ごしてゆくが、ついにエミリーがこの世を去る日が訪れる。 以来、ピーターを心の友とし、ネコの絵を猛然と描き続け大成功を手にしたルイスだった。 しかし、次第にルイスは精神的に不安定となり、奇行が目立つようになる。 やがて「どんなに悲しくても描き続けて」というエミリーの言葉の本当の意味を知る──。 19世紀末から20世紀にかけて、イギリスで大人気だったイラストレーター、ルイス・ウェイン。 夏目漱石の「吾輩は猫である」に登場する、絵葉書の作者だとも言われている。 彼が描いたネコは、愛らしくてコミカル、生き生きとしたタッチで今にも絵から飛び出してきそうなものばかり。 そんな絵を残したルイス・ウェインとは、どんな人物だったのか? ネコを描き始めたきっかけと理由とは? そこには、周囲からの大反対のなか結婚し、3年後にこの世を去ってからも、 その愛で夫を生涯守り続けた妻エミリーと、親友であり人生の師でもあるネコのピーターとの物語があった。 映画を見るまで、ルイス・ウェインという人のことを全く知らなかった。 映画のチラシを見て、時代が19世紀末から20世紀初頭ということ、 しかも舞台がイギリスということで、見に行った。 主人公のルイス・ウェインと彼の妹の家庭教師エミリーが結婚するということになるが、家族は大反対。 ★理由1 エミリーが家庭教師であること。 当時、働く女性は、貧しい階層で、家庭教師も貧しい階層の女性の仕事だった。 ■ジェイン・エア■でも地位のある男性が、家庭教師と結婚するということは、考えられないことだった。 家庭教師は、使用人で、貧しい女性がなる仕事だったからだ。 ★理由2 エミリーが当時としては、歳をとっていたということ。 ウェインは23歳の時、10歳年上のエミリーと結婚。 当時は、若くて美しく、親がお金持ちというのが女性の魅力。 貧しく当時としては歳をとっている女性は、世間体が悪いと反対する。 ところで、ルイス・ウェインは、上流階級ということだが、私にはそうは見えなかった。 上流の定義とは、遊んでいても暮らせるということではなかったのか? ルイス・ウェインは、絵を描いて必死に働くが、要領が悪いからか、多くは稼げない。 おまけに、母親と沢山の姉妹の生活を支えるのでいつもお金に困っている。 ウェイン家は、上流階級というより、中流階級しかも下位の中流階級ではなかったのだろうか? イギリスの田舎の風景が美しかった。 夏目漱石がインスピレーションを受けて「吾輩は猫である」を書いたという。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.12.16 00:26:36
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