クロス・ファイヤー 柴田よしき
★★★プロ野球チームに、女性選手が入団。プレイに、恋に、大奮闘。目指すは、先発完投型の投手! 人気作家が挑戦する、野球小説。クロス・ファイヤー2012年2月発行 徳間書店 261p【内容情報】(「BOOK」データベースより)天才ピッチャーでスターの麻由とくらべたら、わたしは等級の劣る地味な星。でもそんなわたしの方が、素質が上だなんて…。日本プロ野球のチームに、女性選手が入団。東京レオパーズ所属の楠田栞は、左腕でアンダースローの中継ぎ投手。客寄せパンダと陰で囁かれつつも、同僚で親友の早蕨麻由と励まし合いながら、プレイに、恋に、奮闘中。プロ野球は、才能と運、その両方を掴んだ者だけが成功できる過酷な世界。時にはくじけそうになりながらも、女であることも「幸運」のひとつなのだと、栞は自らに言い聞かせている。そんなある日、栞は臨時投手コーチの雲野と出会う。雲野は言う。おまえの恵まれた体と素質を活かせ、一流になれ、と。そして、とある目標のための特別指導が始まった…。感想 ★★★ プロ野球好きの柴田さんならではの小説。 なんと女性選手が日本のプロ野球で活躍する、という わくわくしたストーリー。 でも荒唐無稽ではない。 女性であるが故の利点や苦しみなどが プロ野球のシステムをきちんとふまえたうえで 生き生きと描かれていました。 いつかは日本のプロ野球でも 女性選手が活躍するようになるのかしら。 それよりも今3チームある女子プロが もっと大きく発展するほう現実的かな。 栞や麻由がこの物語の後、 さらに大きく羽ばたく姿を期待し、応援しています。 ガンバレ!