2、とあるが
前作とは何のかかわりもない。ただ昭和の酔拳は中国人同士の戦いだったが、平成の酔拳は英国人VS中国人の構図が見て取れる。香港返還がいよいよ秒読みになってきたからだろう、玉璽とか国宝とかいうのが香港の隠喩であることは明白だ。ジャッキー・チェンが裸で辱められているのは、中国が英国に辱められているのと同じだ。要するにそういう映画である。
蛇足。女っ気の乏しかった前作と比べ、今回は随所に夫婦の掛け合い漫才が見られる。もうひとつ。ラスボスを前にして主人公が飲んでいるのは工業用アルコールだ。ゴジラのように火を吐いているが、大丈夫だったのだろうか。ジャッキーはスタントを使わないことで有名だが、まさか本当にメチルでは、あるまい。
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