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カテゴリ:思想・哲学
今日ご紹介するのは思想家の広松渉さんです。
大学時代には結構真剣に読みました。 で、はっきり言って読みにくいです。 難解です。大体使ってる漢字が難しい。 でも、是非読んでおきたい作家だと思います。 最近では「わかりやすい」ことが良いことで、「難しい」のは悪いことみたいな空気がありますよね。 昔の「難しい」のがカッコイイみたいなのも違うと思うけど、最近の「やさしい」ことが善みたいなのも全然違うと思うのです。 本当はやさしいことを、わざと難しく書いて権威付けたり、書いてる本人もよく分かってないから、読む人はさらに分からなくて、難しく感じたり、これらは明らかに問題です。 また、表現者は難しいことをできるだけわかり易く伝える努力はすべきだとも思います。 でも、本当に大切な何か、世界の「真実」、根本原理といったようなものを理解しようとすると、難しくしか語れないこともあると思うのです。 世の中には難しいことを難しいまま理解するしかない真実というのがあると思うのです。 このことを教えてくれたのが、広松渉さんの著作です。 たくさんの本を書いた方ですから、全てを読んだわけではありません。 また、読んだこと全てを私が理解できたわけでもありません。 ただ、「わかりやすい」本が実は何も内容がない、分かった気にさせるだけだということに気づいたら、実は何も語ってないから分かった気がするだけだと気づいたら、是非一度読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.09.22 10:32:52
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