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2018.07.21
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カテゴリ:綾辻行人
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全十作を予定されている国内本格ミステリ最重要シリーズ、「館シリーズ」の第九巻。
初期の作風に回帰したような、館シリーズに於けるど真ん中の作品だ。

今度の館は奇面館。
その館では全員が鍵の付いた面を付けて行動する。
クローズドサークルとなった館の中で起こる首斬り殺人。
鍵が盗まれ外せなくなった各々の面。
濃密な論理とトリックが示される解決編。
氏らしい本格ミステリの常識からの意識的な逸脱。
満足の一冊である。

一つ問題なのは氏の文体が抜群に読み易く、上下巻であるにも拘わらず尋常ではない速さで読みきってしまえる為に、かなり濃密な推理が重厚さを失っている事か。
もっと体力を奪われるように書いて欲しい。
突風のような読後感が得られるのは確かだが、もっと凄みが伝わる書き方があるのではないか。
リーダビリティが高過ぎるのも考えものだ。
もう今後全作「暗黒館」並の量を書いて欲しい。

でも凄かった。
その論理的推理、そして得意の大仕掛け。
まさか大見得切ってそんなトリックを使われるとは思わなかった。
無茶苦茶過ぎて笑ってしまった。
最終巻は一体どんな仕掛けで楽しませてくれるのか。
期待値がとんでもない。





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最終更新日  2018.07.21 03:41:52
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