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偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

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2022.11.12
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カテゴリ:銀輪万葉
(​承前​)
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ 旅の2日目。今日は長門峡に出かけます。
 ホテルを愛車トレンクルで出発。
 と言っても長門峡へと走る訳ではなく、湯田温泉駅まで。長門峡駅までは鉄道旅であります。
 駅前でトレンクルを輪行バッグに収納してホームへ。

(湯田温泉駅ホーム)
​ 写真奥が新山口方面。
 駅に到着すると列車待ちの人影が10名余。
 9時36分発山口行き、山口駅で益田行きに乗り換えということで、湯田温泉駅にやって来たのだが、早く着き過ぎたようで、列車待ちの皆さんは9時23分発で新山口方面に向かわれるようです。程なく列車がやって来て走り去った後は、ヤカモチのみが残りました。
 9時36分山口行きに乗り込み、山口駅で跨線橋通路を通り向かいのホームから発車の益田行きに乗り換え。10時25分長門峡駅到着。

(長門峡駅ホーム)
 ホームのベンチ横に設置された、熊さんが頭に乗っかっている木彫りの柱には、「ちょうもんきょう」と「あとう」の文字。
 ここは旧阿東町(山口県阿武郡阿東町)であるが、現在は山口市になっている。

(同上・駅舎)
 駅前の看板には、「篠生地域づくり協議会」という字が見えるから、この付近は旧篠生村であった地。
 調べてみると以下の通りの推移。
 篠生村、生雲村、地福村、徳佐村、嘉年村が合併、阿東町に(1955年4月1日)
 阿東町が山口市に編入(2010年1月16日)
 無人駅である。下車した他の乗客は二人。
 トレンクルを組み立て出発。
 駅正面の坂道を下ると、国道9号線に出る。
 これを左に進み、最初の信号で道路を渡ると道の駅「長門峡」。

(道の駅・長門峡)
 ここの観光案内所で、長門峡の遊歩道は自転車乗り入れ、持ち込み禁止かどうかを尋ねると、「禁止ではありませんが、狭い山道で自転車で行くことは無理です。」との答え。また、昼食について尋ねると、途中に茶屋があって食事ができるとの説明。
 行けるところまで自転車で行き、行けなくなったら押して歩いたり、肩に担いでということも可能な、軽量小型のトレンクルなので、自転車で出発であります。

(長門峡遊歩道マップ)
 道の駅駐車場北東隅に遊歩道マップの案内板。
 終点の竜宮淵まで5.1km、片道所要時間100分というのを確認して出発であります。

(長門峡碑)
 遊歩道マップの案内看板の先に長門峡碑。その背後の小山にも、長・門・峡の三文字が刻まれた石碑。
 道の駅は長門峡の入り口と言ってよい位置にある。
 長門峡を歩く人の多くは、道の駅まで車でやって来て、ここに車を停めて歩くのであろう。

(「長・門・峡」碑)
 長門峡碑を左に見て、北へと進むと篠目川。洗心橋がある。

(洗心橋)
 中也の詩「冬の長門峡」に触れて以来、一度は行ってみたいと思っていたが、思うばかりでこれを果たさずに来てしまったヤカモチ。
 「冬の長門峡」ではなく「秋の長門峡」であるのはいささか不満ではあるが、とにもかくにも長門峡にやって来たのでありました。

(洗心橋から篠目川上流<西>方向を望む。)
 中也の「冬の長門峡」には「やがても蜜柑の如き夕陽、欄干にこぼれたり」という一節があるが、長門峡で夕日の沈む西方向に橋の欄干が見えるところと言えば、この洗心橋のほかにはあるまい。
 洗心橋を渡ると右側が遊歩道入口である。

(長門峡遊歩道入口)
 写真の奥が遊歩道入口であり、その手前右手に中也の詩碑がある。
​​​​
(中也詩碑「冬の長門峡」)

(同上)
  冬の長門峡  中原中也 
(「在りし日の歌」所収)
 長門峡に、水は流れてありにけり。
 寒い寒い日なりき。

 われは料亭にありぬ。
 酒酌みてありぬ。

 われのほか別に、
 客とてもなかりけり。

 水は、恰も魂あるものの如く、
 流れ流れてありにけり。

 やがても蜜柑の如き夕陽、
 欄干にこぼれたり。

 あゝ!――そのやうな時もありき。
 寒い寒い 日なりき


(長門峡1・丁字川出合淵)
 名前から推察するに、左から流れて来る川と右から流れて来る篠目川とがここで合流して淵となっているのだろう。
 この付近はまだトレンクルで走れる。

(長門峡2・マイトレンクル)
 沢山の写真を撮ったが、それが名の付いた場所なのかそうでないのかなどは不明にて、間違っていてはいけないので、撮影時系列に番号で表示することとし、明らかに何処とヤカモチにわかる写真のみ、その名称を記載することとします。

(長門峡3)
 紅葉は十分に見頃であるが、この日は11月2日。3日から紅葉祭が始まり、シャトルバスも運行するとのこと。なんにせよ少し時期を逸するというか外すというか、それがヤカモチ式であり、今回もその式でありました。

(長門峡4)
 現地に来るまでは、長門峡駅側の入り口が川の下流で、奥の萩市の竜宮淵が上流だと思い込んでいたが、来てみると逆で、入り口側から竜宮淵へと川は流れ下っているのでありました。
 遊歩道は川の左岸に沿っているので往路は右に川を見ることになる。
 従って、往路の写真で川が左に写っている場合は、進行方向を向いての撮影でなく、やって来た方向を振り向いての撮影ということになります。上の「長門峡4」はまさにその振り向いて撮った写真であります。

(長門峡5・ベンチ)
 この付近は道幅もそこそこあり、ベンチなども設置されているが、やがて人ひとりがやっと通れるくらいの狭い岩場の道となり、トレンクルとは言え、押して歩くのも邪魔という感じになります。
 反対方向から人が来られるとすれ違うのに自転車は邪魔。ご迷惑をお掛けすることになる。
 まあ、それは先のこと、しばらくは乗って走ったり、押して歩いたりしながら進む。

(長門峡6)
 水は透明に澄んで・・・。
 長門峡に、水は澄みに澄みてありにけり、であります。

(長門峡7)
 淵となっている場所は水鏡となって、対岸の紅葉や緑や空の青を映して、見れども飽かず、の眺めであります。

(長門峡8)
 見上げると凝灰岩の崖に紅葉が彩りを添えています。

(長門峡9・もみぢ葉)
 もみぢ葉の 色に瀬音の 寄り添ひて 秋風白く われにささやく (偐家持)

(長門峡10・千瀑洞口)
 途中、東屋のあるところが、千瀑洞口という名所にて対岸に絶壁がそそり立っている。河原に下りる階段があったので、河原に下りてみた。道草しつつの、ノロノロウオークであります。
​​​​
(長門峡11・同上)
 山であれ、川であれ、人は小石を手にするとこのように積み上げるものであるらしい。
 「積み上げる」というのはラテン語では、cumulo又はcumulareのようだから、ホモ・サピエンスはホモ・クムラーレでもあるのだろう。

(長門峡12・同上)
 渓谷を歩いていると視線はつい下方に向きがちになるが、時々は見上げなければならない。見上げた絶壁の景色も素晴らしい。

(長門峡13)
 多くは、山陰、木陰の道であるが、日差しの道になると、未だ暑い。
 汗を拭いながら行く。

(長門峡14)
 若い二人連れがヤカモチを追い抜いて行きました。

(長門峡15)
 下流へと向かっているのだが、道はアップダウンが交互にあって、下っているのか上っているのかは定かではない。

(長門峡16)
 いよいよ、自転車が邪魔な細い道となって来ました。

(長門峡17)
 水が澄んでいるので、水中を泳ぐ魚の姿もよく見える。

(長門峡18)
 自転車を持ち込んでいる変わり者はヤカモチのみ、途中で出会った男性に、お愛想で「自転車で迷い込んでしまって、どうしようかと思っています。」と申し上げたら「竜宮淵の先の駐車場から国道に出られますよ。」などと教えてもいただいたが、その先の地理が不案内、地図も用意していないから、自転車で山口市街まで戻るのは無理。「そうですか。ありがとうございます。」と申し上げたものの(笑)。

(長門峡19)
 水面に映る景色が美しい。

(長門峡20・川瀬淵)
 水面に映す影清み・・で、川瀬淵も美しい眺め。
 川瀬淵という名が分かるのはたまたま下のような写真を撮っていたからであります。

(長門峡21・川瀬淵の名標)
 竜宮淵へ2300mと表記されているから、もう半分以上は過ぎていることになる。間もなく鈴ヶ茶屋到着である。

(長門峡22・鈴ヶ茶屋)
 はい、鈴ヶ茶屋到着です。
 既に正午を過ぎていたので、ここで昼食とします。
 昼食は「鮎の塩焼き定食」としました。
 食レポはしないのがヤカモチ流なので、ここで一息入れることとし、後半はページをあらためて続けることとします。(​つづく​)
​<参考>銀輪万葉・​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​中国、四国篇は​コチラ​。​





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最終更新日  2022.11.14 10:08:50
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