カテゴリ:和郎女作品展
第28回和郎女作品展
昨年の2月以来の和郎女作品展であります。 今回は、若草読書会の新年会に向けて、多数の作品を宅配便で若草ホールにお届けくださり、ヤカモチほかの出席者がそれらを頂戴して持ち帰りましたが、肝心の和郎女さんご本人は他用で急遽ご欠席となり、残念なことでありました。 当日、若草ホールにて、その作品の一部を撮影しましたので、これを以って和郎女作品展を開催させていただくこととしました。 毎年、干支に因む作品を作成くださいますが、今年は辰年ということで、辰に因む作品からご紹介します。 (辰1) 竜の万葉歌で思い浮かぶのが大伴旅人のこの歌。 竜の馬も 今も得てしか あをによし 大宰府の帥であった大伴旅人のこの歌に答えて奈良の都に居た何某が詠んだ歌がこれ。 竜の馬を 我は求めむ あをによし <竜の馬を探してみましょう。(あをによし)奈良の都に来ようとする人のために> (辰2) 万葉集にはこんな歌もある。 虎に乗り 古屋を越えて 青淵に <虎にまたがり古い家屋を越えて、青淵で蛟竜を捕って来られるような剣大刀が欲しいものだ> (辰3) 同じデザインの作品を重複して撮影してしまったようですが、没にするのもどうかと思うので、「3’」として掲載して置きます。 (辰3’) (辰4) (辰5) なお、作品のタイトルはヤカモチが勝手に付けたものであります。 (エコバッグ) こんな手芸作品も。 作品を持ち帰る便宜も考慮してのものでしょうか。 (ひな祭り1) ひな祭り、というタイトルで合っているのかどうか分かりませんが、ひな祭りも近いことであり、そんなイメージがしました。 (ひな祭り2) これはヒラメですかね。 (ヒラメ) 赤い草履を汚したくないと、裸足になって水たまりを歩く少女。 (少女と水たまり) (桜美人) この花の 一枝のうちは 百種の <この花の一枝の中に沢山の言葉を持ち切れなくて、折れたのではありませんか。> (節分と梅) (梅) これも前掲の「節分と梅」右側の作品と同じデザインの作品でした。 (バラと辰) これも右側の辰は、前掲の「辰4」と同じデザインの作品でありました。 (鶴と松と少女) (七夕) 七夕はさすがに少し早過ぎますが、まあいいでしょう。 天の川 梶の音聞こゆ 彦星と <天の川に櫂の音が聞こえる。彦星と織女星が今夜逢うらしい。> (三日月と梟) 三日月の万葉歌と言えばこれでしょうか。 月立ちて ただ三日月の 眉根掻き <新しい月が立って、わずか三日目の月のような細い眉を掻きながら日々長く恋してきたあなたに逢うことができました。> 振り放けて 三日月見れば 一目見し <振り仰いで三日月を見ると、一目見たあの人の引いた眉の形が思い出される。> 帰りがけにバタバタと撮影したので、3作品について同じデザインのものが重複してしまいましたが、これはヤカモチ館長の手落ちにて、お詫び申し上げます。また、ごく限られた数の作品しか撮影できなかったことについてもお詫び申し上げます。<参考>和郎女作品展の記事一覧はコチラ。 フォト蔵アルバム「和郎女作品集」はコチラ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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和郎女様の作品の数々を展示下さり有難うございます。
今年の干支、竜が様々な表情で天を翔け迫力満点、万葉の時代には大宰府と奈良の行き来も一翔け?と想像をかき立ててくれる歌が添えられ、ぴったりです。 節分とお雛様の作品もとてもかわいい、温かみのにじみ出ている作品ですね。 ’(少女と水たまり)、ヤカモチ様が女の子の心の台詞を代弁してくださったようで、女の子も、「そうなのよ!」って言っているようです(笑) 和郎女様、若草読書会ではお会いできず残念でしたが皆の事を気遣って下さり、お土産を用意下さり本当に有難うございました。 (2024.02.07 00:12:44)
>作品に万葉集の歌が添えられているのは、
味わい深いものですね。 和テイストの 品にしあれば 万葉の 和歌添へてみむ ヤカモチわれは (偐家持) まあ、和郎女さんの「和」も、和歌の「和」も、和テイストの「和」もみな和ということで、一種の駄洒落という気分であります(笑)。 (2024.02.08 08:37:07)
>和郎女様の作品の数々を展示下さり
有難うございます。 丸1年ぶり、久々の和郎女作品展でありました。 >今年の干支、竜が・・歌が添えられ、 ぴったりです。 龍の歌は、万葉集では、旅人のこの歌しか思い浮かびませんでしたが、「ぴったり」と評価いただき、恐悦至極に存じ上げ候。 >(少女と水たまり)、ヤカモチ様が女の子 の心の台詞を代弁してくださったようで、 はい、女心の機微には疎いヤカモチですが、子どもの心のそれは読み取れました(笑)。 (2024.02.08 09:05:10) |
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