「そろそろWeb 3.0」 僕らの生活を変える15の新しい世界
Team Weboook 2007/06 クロスメディア・パブリッシング /明日香出版社 233p
★★★★☆
こちらもなんだかよくありそうなタイトルの本だ。つい見逃しそうになる。だけど内容は面白い。セカンドライフもしっかり組み込んでいる。しかも、もっと面白いのは、この著者である「Team Weboook」とは実は、3人の合作のペンネームだということ。「Web3.0とは何かを解き明かすために結成されたチーム。3人の理系東大生実力集団。」だとか。なるほど、もし、彼らが本当に現役大学生だったとするなら、それこそ、彼らが社会に出て実力を発揮するころはまさにWeb3.0と言うにふさわしい時代がきているかもしれない。
とにかくそのようなプロフィールを読まなくても、この本は面白い。ただ、タイトルがちょっと陳腐かな、と思う。もう一つふたつ、ひねりがあってもよかったかな。この本で私は初めてフォークソノミーという言葉を知った。
「フォークソノミー」
フォーク(大衆)とタクソノミー(分類学)という2つの語による造語。「大衆による分類付け」という意味がこめられている。 p047
インターネットに光と影があるとするなら、この本は素直に光のほうに向かって進んでいる感じがする。どんどん伸びてほしい。