「人生を変える80対20の法則」
リチャード・コッチ /仁平和夫 1998/06 TBSブリタニカ 単行本 283p
★★★☆☆
2005/10に出た「楽して、儲けて、楽しむ『80対20の法則』」の前編ともいうべき一冊。結構真面目に書いてあって、圧倒される。
わたしにとって80対20の法則はどのように役立ったか わたしがオックスフォード大学の学生だったとき、学生主事から次のようになことを言われた。
「本はその気になれば、いくらでも速く読める。しかし、楽しみのための読書は別にして、最初から最後まで本を読んではいけない。勉強するときは、本を全部読まずに、その言わんとするところをすばやくつかめ。まず結論を読み、次に序論を読み、それから結論を読み返し、あとは面白いところだけ拾い読みしろ」
その主事が言いたかったのは、こういうことだったと思う。本の価値の80%は、ページ数にして20%以下の中にみつけることができる。だから、通読する時間の20%で、本の価値の80%を吸収できる。 p34
まぁ、著者にいわれる前にすでに、このブログでは、この方式を採用しているのであった。このほか50対50の法則とか、50対5の法則とか紹介されているが、圧倒的に支持を受けそうなのが、80対20の法則だ。「金持ち父さん貧乏父さん」のロバート・キヨサキを読んでいると、この数字は95対5くらいにあがってしまうが、考え方は同じことだ。
この法則があることに気がつくと、ほんとに目から鱗がおちるような感動がある。しかし、80対20の法則を積極的に自分の生活に取り入れようとすると、これが実際はなかなか難しい。ましてや95対5の法則など、私のライフスタイルでは無理だな。著者は、この法則を紹介しながら、多方面の活用法を展開する。
幸福になる七つの習慣
1)運動をする。
2)頭の体操をする。
3)こころを刺激する(あるいはこころを癒す)。
4)他人に親切にする。
5)友人と楽しいひとときを過ごす。
6)自分をもてなす。
7)自分を祝福する。
この辺なら、なんとかやれそうだ。だが、やっぱり実際に実行して維持しようとすると、なかなか困難もあるのだった。まぁとにかく、いろいろな格言や法則はあるだろうが、自分にあったものを見つけて、自分なりに実行してみるだけだな、と思った次第。