<1>よりつづく
「その男ゾルバ」 <2>
ニコス・カザンザキス (著), 秋山 健 (訳) 1967/08 恒文社 単行本 387ページ
★★★★★
小田実が亡くなった。享年75歳。ご冥福をお祈りいたします。合掌
近年の活動はあまり知らなかったが、ググってみればパブリック・ジャーナリズムなどにかかわっていたようで、まぁある意味当然だろうな、という感じがする。このあたりは、このブログでも今後、もうすこし追跡して検討してみようと思っている。
小田実、70年春、沖縄反戦デーに彼が来て講演をした。その後、お決まりのフランス・デモ。私は16歳の高校生。初めての街頭デビューだった。思えば、あの時、小田も38歳。ああ、みんなまだまだ若かったんだなぁ、としみじみ思う。
「その男ゾルバ」の巻末で、小田実は「私の作品論」を10ページにわたって書いている。ゾルバー小田実ーパブリック・ジャーナリズムとつながり、また、この本で「マルチチュード」カテゴリが108に達するのも何かの縁だろう。映画「その男ゾルバ」はYouTubeでもその片鱗を見ることができる。
今後は、このつながりの中から何か見えてくるものがあるかもしれないと期待することにする。
<3>につづく