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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2008.09.10
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カテゴリ:環境心理学


「ゾクチェンの教え」 <1>チベットが伝承した覚醒の道
ナムカイ・ノルブ /永沢哲 1994/03 地湧社 単行本 197p
Vol.2 No.296 ★★★★☆ 

 ゾクチェンの教えは哲学ではないし、宗教の教義でも、文化的伝統でもない。教えの意味を理解するというのは、心が作りだす自己欺瞞や歪曲をはぎ取り、自分自身の真の本質を見出すということだ。チベット語のゾクチェン(rDzogs-chen)、すなわち<大いなる完成>とは、すべての生きものに、すべてのはじまりからそなわっている原初の境地を指しているのであって、生きもののあり方から切り離された、超越的なリアリティを指しているのではない。p8

 大究竟とも翻訳されるゾクチェンだが、正直言っていまいちよくわからない。究極の教え、大いなる完成、と言いながら、最終地点はごくごく普通に生きることにある。そして、絶対的にラマに師事することを要求している。

 この本は「さらに深くチベットの歴史を知るための読書案内」のなかでは「ニンマ派をよく知るために」に分類されているが、「1954年、(中略)四川省に滞在中にカルマカギュ派の高名あ導師コンカー・リンポチェから、ゾクチェンとともに、ナローパの六法ヨーガを学んだ。」p188(訳者あとがき)とあるように、かならずしもニンマ派の「特技」ではないようだ。さらに、「知恵のエッセンス ボン教のゾクチェンの教え」(2007春秋社)などをみると、むしろチベット密教の特許などではなく、チベット古来の伝統でもあるようにも思えてくる。著者ナルカイ・ノルブには他に「虹と水晶 チベット密教の瞑想修行」などがある。

 密教の根本原理を理解するには、金剛と金剛鈴という二種類の法具が、何を象徴しているのか、考えてみるのがよいだろう。金剛は、根源的な境地が形をもってあらわれるくる<方便>の側面を象徴しているのに対して、金剛鈴は、その現象の本質でもある<空性>ないし<エネルギー>を象徴している。また、金剛が<不壊>を意味し、個々の生きものの生き死にを超えた根源的な境地を指すのに対し、金剛鈴は<音>を象徴し、根源的な境地のエネルギーを象徴している。p37

 この本のどこをどう切り取ったとしても、この本の本質は理解できない。あるいは私のようなボンクラでは、この本全体を一読し、あるいは精読したとしても、納得できるような理解には到底至らないようだ。さらには、師について、道を学ぼうという求道心も、この本だけではおこってきそうにない。因も縁も必要だ。起きるべきときに、起こるべきことが起こるだろう。時期を待つことも必要だ。

<2>につづく






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Last updated  2008.09.24 22:30:25
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