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カテゴリ:読書 ノンフィクション
結婚できない男、特にロストジェネレーション世代と呼ばれる、30代中盤の掃いて捨てるほどいる第2次ベビーブーム世代で、かつ就職氷河期世代を中心に結婚できない理由を考察している一冊になります。
とかく、この手の話になると女性が書き手の場合、男性を罵倒嘲笑する事に終始し、あたかも女性側には一片たりとも落ち度がないかのようなものが巷にあふれる傾向があります。 またそれを目にした男性側が、ふざけるのも大概にしろとというものを書くという傾向(それでいながら、一般的なマスメディアでは扱いは小さい傾向)もあったりします。 そういった、偏り具合に違和感を感じた筆者が、本当に男性が一方的にどうしようもなくなっているのか?と疑問に思ったところから調べてまとめてみましたというものになっています。 結論的には、女性側の言い分は自分に都合がいいようにやっているだけにすぎず、そういった論評が巷にあふれる事も男性側に女性不審を助長することにしかなっていないとしています。 結婚しない理由は、主に2つに分かれ、不況が続いてそれを直撃した世代のために正社員という安定した立場につけない掃いて捨てられたような男どもは、経済的な理由で結婚どころではないと考えている場合。 もう1つは経済的な理由はクリアしているにも関わらず、結婚しない男は、概ね女性不審に陥るような手ひどい経験をしてしまったせいで、結婚したくないという気持ちが強くなってしまった場合と。 こういった事を単純に男が無責任になっただの、男が女を誘わなくなっただの面白おかしく取り上げるメディアが多いが、むしろこれは男の責任に落とし込む事で解決から遠くなっていると。 経済的に不安を感じている男の場合は結婚に憧れる人も多いにも関わらず、責任感が強すぎるため、自分の経済力では妻子を養う事ができず、自分には資格がないと決めつけているという事。 これは、むしろ収入が十分な場合よりもワーキングプアと呼ばれる人の方が強くそういったものに捕らわれている傾向があると。 また、男性が女性を誘わなくなったというものに関しては、過去にズタボロにされるような経験をしてしまったせいで、臆病になりすぎていると。 これを、臆病な男を嗤ってすましていい問題ではなく、むしろそれだけ相手の事を考えない無神経な女性の存在そのものがいる限り、簡単に解決するものではないと。 で、そういった状況にしてしまうよな、男が近付いてはいけない女とはこういうものだというのを分析したりしています。 細かい形で出されてはいますが、見破るものとしては強いナルシズムの持ち主、自分の価値観は確固たるものとして持っているつもりでいるが、単にメディアに踊らされているだけの中身の皆無な存在。 こうなるようですね。 また、そういう存在は概ね外見が目立つようなというか、外見で目立つことに命をかけているようなものが多く目につきやすいために、引っかかってしまう可哀そうな被害者(男)を大量生産すると。 とまぁ、なんとなく男の肩を持っているのかなぁとかいうものが多いのですが、結論に近づくと、ロスジェネ世代の女性は、地味に堅実にという価値観の持ち主が多く、所詮男の財力しか見ていないんだろ?という男側の偏見とは違ってお買い得ですよというプロモーションのような感じになっていますね(苦笑) ただ、少子化という問題を考えるならば、10年遅かったんじゃないかとは思いますね。 いわゆるロスジェネ世代の女性となると総じて羊水が腐っていると同性から嗤われてしまうような、年齢にさしかかっているので、最低でも5年前までに、危機感をあおっておいた方が良かったのではないかとか。 それでも、女性が男性擁護とも言えるものを書くというだけでも、ある意味ではおもしろいですかね。 すごく短いのでどんなものかなとペラペラ読むくらいのもので読み終わったりしますし(笑) 結婚難民 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月03日 21時21分53秒
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