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カテゴリ:魍魎の匣
「魍魎の匣、あるいは人の事」
今回で最終回という事で事件の真相が全て明らかに。 久保の人体の中にいるという状況が明らかになり、久保が殺人鬼となってしまった原因は雨宮にあったと。 雨宮が加奈子の頭部を匣にいれているところを久保が見てしまったからだと。 それをきっかけに久保は実際に起こったことを小説という形にも残したことになると。 美馬坂が生きているという事は意識、脳髄さえあれば肉体などただの乗り物にすぎないと考えるようになったのは、自分の妻である絹子が衰えていくという事を直視できなかったからにすぎないと京極堂は指摘。 加菜子の父親は美馬坂であり、陽子は自分の父親を母親から奪いたかったという事実も発覚。 事件は久保が美馬坂を噛み殺し、その久保を陽子が殺すという事で結末を迎える事に。 加菜子を連れた雨宮のその後は伊佐間に目撃されていて、幸せそうに匣に語りかけながら旅を続けているようだと。 ただし、中身は黒い干物のようなものでしかない。 関口の「雨宮は幸せなんだろうか?」という質問に京極堂は「幸せだと。幸せになる事は簡単だ。人間をやめればいい」と。 思わず私も幸せになろうかなと思ってしまうくらい、非常に魅力的な事かもしれないなと。 今回で最終回ですが、よくあの原作をまとめたものだと思いますね。 特に長台詞が幅をきかせる作品であり、アニメ的な演出をどうするのかと思っていましたが、そこら辺の工夫も良かったと思います。 全体的にイメージよりかっこよすぎるのではないかという思いはありますが、途中から完全に原作どうこうではなく、アニメとしての魍魎の匣という作品に入り込む事ができましたし。 願わくば、原作はまだまだありますので、「姑獲鳥の夏」に戻ってもいいですし、順番に「狂骨の夢」に進んでもいいですし、このままアニメ化していってほしいですね。 「絡新婦の理」あたりですと、女性キャラだらけになるという意味では個人的に期待してしまいますかね(笑) あとは、アニメ化という意味では動きをつけやすい、榎木津主役の薔薇十字探偵社の「百器徒然袋」などはもっといいのではないかとか、今後に期待できますね。 原作を踏みにじるような事は絶対ないだろうという安心感を得ました。 魍魎の匣 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月31日 16時38分47秒
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