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カテゴリ:読書 小説
忍者の家系の鴨志田甲斐を主人公とするカンナのシリーズ最新作となります。
共通の世界観である先行シリーズのQEDシリーズが話を進めながらも比較的構成がかわらない形で進めているのに対して、こっちのシリーズは前々作がターニングポイントだった事を受け、微妙に構成に変化が出てきているのを意識してしまいますね。 今回の舞台は、鎌倉という事で、これはQEDの方でも、源氏に対する非常に身も蓋も無いというか、源氏が征夷大将軍3代で終わってしまったのは悲劇にするにも程があるだろうという解釈だったわけで、当然こっちでも引き継いでいますね。 また、相模の国ですので忍者絡みとなると風魔の名前が強調されるというのは必然だなと。 このシリーズは命の危険にさらされるのは定番ですが、今回もその傾向に拍車がかかっているなと言う事で、現代ものなのに忍者アクション(というほど大げさではないかもしれないですが)も楽しめますし、物語全体としてあとどれだけ続くのだろうかというのも気になって仕方がない形になっていますね。 前作が戸隠、今回が風魔とメジャーどころの忍者の里が続いたという事は何か意味ありげなのかなと思うのですが、どうなんでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年07月15日 21時03分17秒
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