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就任した霊帝(後漢)は、国庫が空である事に嘆いた。せっかく皇帝になっても、贅沢が出来なければ意味が無いのだ。 そこで、売爵を始めた。官爵を売買し、その利益で贅沢をしたのだ。 霊帝は潤ったが、官爵は利益を得る為に就任するものとなり、税が増大して人民は疲弊し、民心は朝廷から離れた。 一方、徽宗(北宋)は、皇帝の座に就くと、豊かな国庫にモノを言わせ、趣味に拍車をかけた。書画骨董に留まらず、木石まで集めたのだ。 皇帝に不可能は無いのが建前であるから、足りない財源は増税で補う。そして、民心は朝廷を見放した。 両者に共通するのは、暗愚である事、ラストエンペラーに相応しい事である。 (もっとも、正確には霊帝はラストエンペラーでは無い。また、徽宗は芸術家であるが、霊帝は、そうでは無い) 霊帝は国庫が空だから、自由に使える金が欲しく、売官を行い、徽宗は自己の芸術を優先し、民心を失った。 赤字国債の増額は、人心が政府から離れる要因である。 【追記】 「政権に就いたが、使える金が少ない」と嘆いているように見える。故事に照らしてみると。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.10.30 04:37:22
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