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本の森で呑んだくれ、活字の海で酔っ払い

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2023.08.03
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テーマ:お勧めの本(7220)
〇行旅死亡人とはー病気や行き倒れ、自殺等などで亡くなり、名前や住所など身元が判明せず、引き取り人不明の死者を表す法律用語

・尼崎の安アパートで孤独死した老婆の自宅には3500万円近い現金が残っていた。偽名を使って素性を隠していた女性は何者なのか?自宅にあっ印鑑から珍しい苗字の印鑑を手掛かりに、記事になるかどうか分からないまま2人の新聞記者が彼女の生きていいた足跡を追っていくノンフィクション。
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ある行旅死亡人の物語 [ 武田 惇志 ]
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2023/7/22読了


・いったい何者だったんだ!結局は真相が明らかにはならずに不完全燃焼だけど現実はそんなものなのかも?分からないことをそのまま書くのがノンフィクション。これを題材にしてふくらませて主人公に命を与えて物語にしていくのが小説なのでしょう。

・広島で中学まで過ごしていた明るい少女は大阪に出て行ってからどうなってしまったのか?偽名を使っていたので健康保険証も持てず、片手の指を全部失う労災にあっても労災保険を辞退してまでひっそり生きていた女性、年齢を12歳もサバ読んでいたらしい。彼女が北朝鮮のスパイだったとしたらそれはそれで彼女の人生だったのかもしれないし、北朝鮮の男スパイに利用されただけの悲しい女性だったとしてもいいけど、その人が生きた証って何なんだろう?と考えさせられてしまう。





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Last updated  2023.08.03 18:14:39
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