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テーマ:お勧めの本(7220)
カテゴリ:スポーツする小説
・小学校高学年から高校卒業まで小田原に住んでいて、箱根駅伝のコースである国道1号線は通学で通った馴染みの道。箱根駅伝は、応援というか見物にいったこともあったけどあっという間に過ぎ去ってしまったという記憶しかない。
・40歳を過ぎてからランニングを始めて長距離も走るようになったけど、正直なところ箱根駅伝に対しては面白いとは思いながらもちょっと冷めた気持ちだった。何であんなにムキになるのか?なんでみんなゴールしたら倒れ込むのか?なんて思っていた。
・ボストンマラソンを学生が走って好成績を上げたシーンから始まる。戦時中、箱根駅伝を走りたかったのに思いがかなわずに戦地で散った学生たち、それでも何とかコースを変えて駅伝を開催した学生たち、戦後に生き残って箱根駅伝を復活した学生たち、戦時中は軍部と交渉、戦後はGHQと交渉・・・そして現代の箱根駅伝で復活目指す大学駅伝チームと、駅伝は走らないと宣言していた冒頭のボストンマラソン学生がどう変わっていったかというお話。といってしまえばそうなのだけど、自分の中の箱根駅伝の印象を大きく変えてしまうようなそれなりに衝撃的な本だった。 ・今年で第100回を迎えた箱根駅伝、これからもずっと長く続いてもらいたいし、これまでの歴史やその重みを大会関係者や選手たちだけでなく、見守る私たちも良く知っておくべきだと思った。とは言え、歴史は風化してしまうので、そうさせないためにもこの作品はとても価値があるのではないか。現に私が感化された1人になっている。
・もう年なので、今まで読んだ本で面白かった本を再読したいなとも思うのだけど こんな本がみつかるとやはりまだ読んでいない著者の本を読みたいと思います。 訪問ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.03.22 20:51:50
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