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2009年09月01日
テーマ：政治について(19785)
カテゴリ：さ迷う日々
小選挙区制を導入しようとしてきたのは、古くは鳩山一郎氏の民主党、70年代の田中角栄内閣、そして自民党です。ですが、今の選挙制度を国会に提案し、実現へ道を開いたのは1993年に成立した「細川非自民政権」です。 「非自民」ということで、社会、新生党、公明、日本新党、さきがけ、民社、社民連と改革連（参院会派）の７党１会派による連立内閣です。この内閣の仕事として、小選挙区比例代表並立制が導入されました。 自民党は、初めは反対していましたが、自党の案を取り入れさせるかたちで、日本共産党を除いた党で成立させました。１９９４年の新春のことです。 新生党というのは、今の民主党の代表代行・小沢一郎氏が自民党を離れて作った政党です。小沢氏は小選挙区制導入の急先鋒でした。日本新党は、細川護熙氏が作った党です。細川氏はその前は自民党の参院議員でした。 野党だった人たちが、なぜ小選挙区制にそんなに熱心だったのか。政権交代可能な選挙制度をつくる、というふれ込みでした。が、背後には日本財界の強い意向が働いていると私は思います。今の「２大政党」への橋渡しをしたのも財界です。自民党の一党による支配では、財界の政治支配が危ないという危機感からだと思います。 ですから、今回の選挙結果は、小選挙区制を通した元与党の自民や公明が不利益をこうむった面と、同時に、小選挙区制の導入を進め、その制度の下で政権交代を果たした小沢氏ら元野党が「宿願」を果たした…という面があると思います。 また、国民にとってはこの選挙制度の下で、自民・公明のひどい政治をひとまず終わらせることができた、それは一歩前進だということではないでしょうか。 ここからさらに前へすすむのか、また自民中心政権に後戻りして、アメリカのように「２大政党制」の時代にゆくのか。それはこれからの国民の選択にかかっているように思います。
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最終更新日
2009年09月01日 15時46分44秒
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