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テーマ:政治について(20225)
カテゴリ:カネミ油症のこと
椿と水仙の島で何が? その1 からの続きです。 カネミ油症 と ダーク油事件 1968年(昭43) 1月末から2月上旬にかけて、北九州市の カネミ倉庫が製造していた米ぬか油に大量のPCBが混入しました。 カネミ倉庫は不良油を廃棄せず、正常油と混ぜて再脱臭して出荷。 春から夏にかけて西日本一帯で、吹き出物や湿疹痛みや倦怠感など ≪奇病≫が発生。その原因がカネミ米ぬか油と マスコミ報道されたのは10月になってからでした。 PCBと、加熱処理によって生成されたダイオキシン類が混じった カネミ油は、五島列島や福岡など西日本各地で販売され、 保健所などに1万4000人余の被害届がありました。 この年の2月頃、西日本一帯で約200万羽のニワトリが 中毒症状となり、約40万羽が死にました。 飼料にカネミ倉庫製のダーク油が使用されていたためです。 ダーク油は食用油製造時の副産物で、 国がこのダーク油事件の 原因をきちんと追究し、食用油の安全性も調べていたら、 油症の被害はかなり食い止められたと言われています。 残念ながらそうではなく、被害者は、新聞報道された 10月までの8か月間も、情報が届かなかった人は その後も、汚染油を食べされ続けていました。 福岡や五島列島で会った方たちのことが気になりながらも、 何もせずに40数年が過ぎてしまいました。『私も84才になりました』 という年賀状をいただき、8年前に会いに行ったときの五島でのスケッチです。 20年以上たっているから訴える資格がない ≪棄却≫の判決、どういうこと? 2004年、ダイオキシン類の血中濃度が認定基準に加えられてから、 新たに 認定された新認定被害者など50余名が訴えた裁判では、 被害から20年という除斥期間が過ぎているため訴える権利がない という理由で、福岡地裁と福岡高裁で棄却となりました。 認定されたのは被害を受けてから30年以上も過ぎてから! 認定されなければ被害者と認めてもらえなかったのにです。 現在 上告していますが、最高裁でも棄却されてしまうとしたら、 原発事故による放射能被害も、数十年後になってからでも 多く出てくるでしょうから、やはり棄却!となるのでしょうか? その前に、裁判所から和解の勧告 上記の判決が 福岡地裁で出る前の2013年2月、 裁判所から和解勧告がありました。 カネミ倉庫は原告に対し、認定前10年分の治療費や解決金の支払い義務を負う。 但し、解決金を請求できるのは会社が倒産した時、銀行取引が停止になった時、 会社が破産や再生手続きを開始した時などに限る・・・というような内容でした。 今後、子や孫にどのような被害が出てくるか判らない状況で、この和解案は 受け入れられないと考え、拒否したところ≪棄却≫の判決になりました。 不良油をさらに脱臭して出荷! カネミ油症は、米ぬか油製造の脱臭工程でPCB(現カネカ製造)が混入し、 そのPCBが加熱されることによって、より毒性の強いダイオキシン類が発生。 その毒性はサリンの10倍とも言われているほど。 カネミ倉庫は、不良油を再脱臭、再々脱臭、結果的に、 ダイオキシン類を増やして出荷したことになります。 1974年7月には、残った油から多量のダイオキシン類が発見され、 翌年には学会でも発表されていたそうです。 けれども、国が、国会でその事実を認めたのは実に、 それから30年近くも経った2002年のことでした。 肝心なことが未解明、それなのに 『あなたは油症ではありません』 1968年10月、カネミ油症が発覚してまもなく、皮膚症状 を中心とした診定基準がつくられ、認定・未認定の振り分けを してきました。 2004年以降は主としてダイオキシン類の血中 濃度が認定の基準となり、濃度が低い人は認定されません。 2013年4月、長年、油症治療研究班班長をされている 古江増隆氏(九州大学医学部皮膚科学)に電話で、 PCBやダイオキシン類は、体内のどこに蓄積されて、どの ようにして排泄されていくのですか? 排泄されるとしたら体内でどのような悪さをしていくのですか? とお尋ねしましたら、『どちらも今、一生懸命に研究中で、残念 ながら未解明、まだ解明の途上です』というお答えでした。 PCBやダイオキシン類が体内のどこでどのように蓄積され、 悪影響を及ぼすのかなどは未解明、研究の途上ですと言われる一方で 『血中濃度が低い人はカネミ油症ではありません。 それが科学的な判断です』 とのこと。 当時、カネミ油を食べて発症し、保健所に届け出ている人についても、 『血中濃度が低いのですから、カネミ汚染油を食べたり、 飲んだりしていないことになります』 とも断言されました。 苦しんでいる未認定被害者に対して、責任がありますよね。 『私に責任があるでしょうか?いえ、私の責任ではないと思います』 とも 仰っていました。 未認定被害者、次世代の救済を! ≪カネミ油症は病気のデパート≫とも言われるほど全身的な症状です。 個人差も大きく、これから、どのように被害が続くのかもわかっていません。 被害から50年近くが過ぎて、ダイオキシン類が排泄され、たとえ 血中濃度が低くても、どのような悪影響が残されているかは分らないのです。 当初、認定された人でもダイオキシン類の血中濃度が低い人もいますし、 血中濃度を主とした現在の認定基準の見直しも必要とされています。 宿輪敏子さんが訴えておられるように、一人一人の症状を診て、 聞き取り、根本的な調査、診断の見直しをしてほしいと思います。 保健所等に届出のあった人だけでも1万4320人。 2014年 3月末現在での認定者数は、2256人。このうち、およそ600人 余の方が死亡され、厚生労働省の担当者が把握している範囲 内では、34歳以下の認定者はいないということです。 ≪カネミ油症救済法≫の見直しに向けて ◆健康調査支援金として、国が年19万円を認定被害者に支払う。 ◆カネミ倉庫は年5万円を認定被害者に支払う。(一時金の分割払いの ような性質のもので、払い終えるのに100年がかかる計算です) ◆認定者がいる同一家族内での未認定者の認定枠を広げる。 ◆認定被害者のカネミ油症に関連する医療費はカネミ倉庫が払う。 以上のような「カネミ油症患者に関する施策の総合的な 推進に関する法律」が2012年8月に成立しました。 被害者にとっては涙がでるほど不十分な内容でしたが、 成立から三年後2015年の夏に法律の見直しがされる ことになっています。そのためにも、今、多くの方々に カネミ油症の現実を知っていただくことが必要になっています。 web上で ≪カネミ油症≫で検索をしていただくと、 九州朝日放送などの動画や、長崎新聞などの特集 記事など、多くの情報がご覧になれます。 ≪カネミ油症事件は終わっていない≫ では、世界に向けて発信、英訳もされています。 周りの方に広めて下さい 今も続いているカネミ油症被害について知るため、4人で 本の読みあわせをしました。その中の一人が知ったばかりの事実を 友人に話したところ活動にカンパをして下さり、 このリーフレットを作ることができました。 カンパをして下さった H・Sさん、 ご協力下さった皆さま、ありがとうございました。 内容的には私たちが知りえた範囲のこと、 西日本一帯で起きた被害のごく一部でしかありませんが、 多くの方にご覧いただけたらと、送料実費で何部でも 無料でお送りさせていただくことになりました。 周りの方々に 広めていただけますなら幸いです。 もし、新たなカンパをお寄せいただきましたなら 次のリーフレットも作っていきたいと思っております。 ご意見やご感想等いただけますよう、 どうぞ よろしくお願いいたします。 2014年10月 制作者一同 【連絡先】 〒189-0021 東京都東村山市諏訪町2-4-4 宇宙はてない社 電話 042-391-9791 文責・清水ゆり子 ブログ≪はてなのゆりさん≫
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最終更新日
2014年10月11日 17時09分35秒
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