黄金の壺(著者:ホフマン/神品芳夫|出版社:岩波文庫)
久しぶりに訳の分からない小説を読んだ。
作者はドイツ・ロマン派というものに属する人なのだそうだが、その「ドイツ・ロマン派」というのが何かも分からない。最近『
ホフマン短篇集』を読んだのがきっかけで読んでみたのだが、『ホフマン短編集』の内容もさっぱり覚えていない。
現実の世界と幻想の世界が入り交じった世界で物語が進んでいく。
アトランティスやら火の精やら出てくる。たぶん何かを意味してはいるのだろうが、理解できない。
主人公の大学生アンゼルムスに思いを寄せるヴェロニカの最後の選択が非常に現実的で、主人公の住む幻想的な世界よりも、現実世界のことの方が印象に残った。