|
テーマ:新聞について(251)
カテゴリ:マス・メディアにつっこみ
15日の「産経新聞」「産経抄」で六曜についてふれていた。
六曜の載っている職員手帳を処分した市があるということを知って驚いた、という書き出し。 「大安吉日に結婚式を挙げることがどうして差別につながるのか」と、六曜の何が悪いといわんばかりだ。 さらに、戦後、文部省が六曜などの迷信を追放しようとしたのを「当時の文部官僚がGHQ(連合国軍総司令部)の顔色をうかがった」と批判している。 せっかく作った手帳を処分するとはもったいないとは思うが、六曜を載せる必要はあるまい。なぜこんなものがいまだに幅をきかしているのか不思議だ。星占いや血液型での性格決めつけに通じるものがあるのだろう。 新聞社のくれるカレンダーにも載っている。新聞には合理的精神など必要ない、ということなのだろう。 伝統文化を大切にする産経新聞は、「丙午《ひのえうま》生まれの女は気が強い、男を不幸にする」なんてのも信じているんだろうね。 六曜というと思い出すことがある。岡田芳朗「暦のからくり」(はまの出版)という本を読んだら、「皇室と大安」というページがあった。 明治五年の改暦の詔書に、日の吉凶などというのは迷信だということが書いてあり、さらに、戦前まで、皇族の結婚式は六曜のどの日にもまんべんなく行われていたそうだ。 インターネットで調べたら、詔書では「率ネ妄誕無稽ニ属シ」と決めつけていた。 詔書と言うからには明治天皇の言葉だ。 文部省の行為を批判する産経新聞は、明治天皇や戦前の皇族の行為も批判するのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.02.17 15:29:16
コメント(0) | コメントを書く
[マス・メディアにつっこみ] カテゴリの最新記事
|
|