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2005.07.08
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カテゴリ:プロレス
 今週号の「ゴング」は全日の記事がほとんどないから買うのやめようかなあ、と思ったのだが、本屋で最初の方をパラパラめくって、買うことにした。
 巻頭の、武藤と北斗へのインタビューは実に読み応えあり。
 興味を覚えた人は、実際に(できれば買って)読んで欲しい。

 武藤インタビューは、W-1での曙戦に関する質問が中心。
 しかし、答えはW-1のことよりも、自分のプロレス観が中心。

「俺たち職人集めてプロレスやろうよっていう感じのことをイメージしてて、今の全日本プロレスがあるわけであってね」
「コンセプトは美味しいラーメン屋だよ」
「全日本の、俺のコンセプトでプロフェッショナルな集団という所に拘りがあるからな」
 和田レフェリーが、「人生は3つ数えてちょうどいい」で言っていた、「プロレス団体は個人商店でいい」といっていたことに通じる。
 武藤は武藤で明確な展望があって会社を運営しているのだ。

 次は、北斗インタビュー。
 こちらは行間が詰まっていて、文字数が多く、内容は、リップサービスなど全くない。
 この北斗はタレント北斗ではなく、佐々木家の主婦、健介のマネージャーとしての北斗である。
 W-1での長州VS健介についての話を聞きたくてインタビューをしたのだろうが、写真では佐々木家で記者を前に北斗と健介が映っている物の、健介の言葉は一つもない。北斗だけがしゃべっている。
 健介にしてみれば言いたいことはいろいろあるだろうが、言ってはいけないと思っているのだろうし、北斗も、健介の発言で角が立つより、自分が矢面に立った方がいいと判断したのだろう。
 北斗自身が「喋らすことはしません」と言っている。

 WJの内幕については、おおよそ誰でも見当がついていたようなことだが、人を陥れるようなことは言いたくないとは言っているが、長州への憤りと、給料が出なかっただけでなく、健介がかなり持ち出している、ということく言っている。
 しかし、これでもかなり抑えているのだろう。
 北斗も一方的にWJを責めているわけではなく、WJを選んだのはほかならぬ健介であり、その健介を選んだのは自分だ、ということで他人ばかり責めるようなことはしない。
 読んでいて感じるのは、北斗の頭の良さだ。
 「メダカ鯨」という言葉がポンと出てくる。初めて知った言い回しだ。
 また、プロレス界の発展と言うことも頭にあり、枝が広がっていくことの重要さを考えている。

 意外だったのは、保永昇男に関する話。
 ほう、そうだったのか。北斗が言うのだからきっとそうだったのだろう。
 新日時代、レフェリーになってからは、長州の私設秘書のようなところもあり、キャンプに同行したりしていた。
 おそらく、プロレスラー長州を、実務的な面では保永が支えていたのだろう。
 かつて、クロスアーム・スープレックスでライガーを破った男。
 今はどうしているのだろう。

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Last updated  2005.07.08 11:06:20
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