講談社文庫。1984.12.15
関ヶ原の合戦直後から物語は始まる。
義理堅い修理之介《しゅりのすけ》、金が第一の新蔵、女好きの兵馬という三人が出会ったり分かれたりしながら話が進んでいく。
見せ場をつないでいく書き方で、次々にいろいろなことが起こる。
最後まで読んでおどろいたこと、話が終わっていない。
これはどうしたことかと思ったら、磯貝勝太郎の「解説」によると、この小説は「週刊公論」に連載されたもので、その週刊誌が廃刊になったために、この本になっている「運命篇」だけしか書かれなかったそうだ。
作者には、この続きの構想があったそうで、それも書いてくれれば良かったのに、と残念に思う。
『おれは侍だ 命を賭ける三人』という題で映画化もされている。
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