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カテゴリ:気になる言葉・文字
石原知事「頭よくドス効く民間人副知事」後継視野という見出しを見て、「おや」と思った。
「ドス」は「効く」のだろうか。 気になって、毎日新聞、朝日新聞、読売新聞のサイト内を「副知事」で検索してみたが、該当する記述がない。 念のために、「広辞苑第4版」を引いたら、 (「おどす」からか) ということだった。 「学研国語大辞典」も引いてみたのだが、 「おどす」が語源かどうかは、わたしには判断できない。 しかし、「腕力に訴えて相手を自分の言いなりにする」という意味で「どすがきく」と言うのだということは間違いないようだ。 もし「どす」が、「おどす」の略なら「効く」と表記する方が、「効果がある」という意味でふさわしい。 しかし、「おどす」の略ではなく、ほかの語源から、短刀(特に、「あいくち」)を「どす」と呼んだことに基づき、「良く切れる」という意味であるならば、「利く」となるはずだ。(「利剣」と言う語があるように) 「ながどす」と言う語があることからも、「どす」が短刀であることは察しがつく。 その威力が顕著であることをいうのなら、「ドスが効く」なのか「ドスが利く」なのかというと、判断に困る。 そもそも、こういうのは、日本語では「きく」ですませていたものを、漢字に引きずられて「利く」と「効く」に」かき分けようというするから、困るのである。 仮名で「ドスがきく」と書けばそれですむのだ。 なお、副知事の人選について、都知事は、 石原知事は民間人副知事の人物的な条件としては「私よりも頭がよくて、ドスが効いて、弁が立って優しい人」 と語ったそうだ。 そんな人がいるなら、自分の代わりに都知事になってもらえば良さそうなものだ。 楽天ブログランキング←クリックしてください 楽天会員以外の方のコメントは「輾転反側掲示板」へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.12 23:39:29
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