文春文庫。1996年9月
再読。
「歴史読本」などに書かれたものを集めたもの。
江戸っ子の暮らしを覗く(紀州藩勤番侍医の江戸見物記/食もいなせな江戸っ子気質―彼らは何を食べていたか/五十三次駄賃帳―江戸の金践感覚
お武家様も楽ではない(江戸城内外“付け届け”天国/お留守居役の外交手腕/将軍のお世話役人
江戸の諜報事情(伊賀服部衆の光と影/異形の隠密松尾芭蕉/幕府の隠密御庭番)
というような内容。
親子の間でも契約書を取り交わし、「契約」の力によって関係が成り立っていたことなど、読んだはずなのに例によって忘れていた。
よく言われる松尾芭蕉隠密説については、芭蕉のような素人を起用する必要はなかった、むしろ曾良のほうが隠密だったのではないか、という。
気軽に読める本。
編集者の言葉が欲しかった。
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