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イップ・マン」を見て思い浮かべたのが、中国映画「武林志」。八卦掌の登場する映画。民国時代、達人なのだが闘いを好まない男がやむを得ずロシア人レスラーと戦う。
何度も見てビデオテープをDVDにしたのを今でも持っている。
この映画を見て何年かして、黒澤明の「
続 姿三四郎」を見て驚いた。
雰囲気がよく似ているのだ。話の中身はかなり違う。外国人と戦う日本人柔術家がいて、勝敗よりも日本人としての誇りのあり方が前面に出ていた。
試合会場の作りなども似ている。
「武林志」を作った人は「姿三四郎」を見ているのだろうと思った。「
イップ・マン」にも共通するものを感じる。盗作だという訳ではない。ただ、こういうものは誰でも描きたくなるのだろう。自分の領域に入り込んできたものが強大な力を持っている時、心の支えになるのは誇りだろう。
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ドラゴン怒りの鉄拳」もそうだ。