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2022.08.25
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カテゴリ:フォークソング
 旅行の時に、車の中でフォークソングのアンソロジーのCDを聞いていた。
 その中に、山本コータローとウィークエンドの「岬めぐり」が入っていた。
 この曲に出てくる「あなた」はどうなっているのか、という点で、見解が分かれる。
 「今ではそれもかなわないこと」という歌詞の解釈で分かれるのだ。
 「あなた」が死んでしまったから「二人で行く」ことができなくなってしまったのだ、という人もいるが、私は、そこまで重い状況ではなく、分かれてしまったので二人で行くことができなくなっただけではないかと思う。
 息子が疑問を感じたのはそこではない。
 「『岬めぐり』というが、そんなにたくさん岬があるところがあるのか」というのだ。
 それを聞いてあっと驚いた。
 確かにそうだ。「温泉めぐり」と言えば、いくつもの温泉に行くことだ。「観光地めぐり」と言えば、いくつもの観光地に行くことだ。
 なんとなく今まで、48年間、その点に疑問を抱いたことは一度もなかった。
 岬がいくつもあるような観光地はないだろう。なんとなく、東京から日帰りで行ける岬、例えば三浦半島あたりを一周するバスに乗っているところを思い浮かべていた。(あとでWikipediaを見たら、三浦半島では三浦半島の歌として受け入れられているらしい)
 一周するだけで「めぐる」と言うだろうか。
 気になって、帰宅してから辞書を引いたら、「めぐる」には「池をめぐる」のように、「周囲をまわる」という意味もあった。そうか、「岬めぐり」は岬の縁に沿ってまわるという意味にもなるのだ。
 「血のめぐり」というのも、血があちこち行くのではなく、一周するという意味だ。
 自分の不明を恥じなければならないところだったが、「岬めぐり」で一つの岬を一周するという意味にもなるのだった。





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Last updated  2022.08.29 22:17:28
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