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テーマ:国語・日本語(160)
カテゴリ:気になる言葉・文字
「読売新聞」の「本よみうり堂」で芥川賞作家の玄侑宗久の著書が紹介されていた。
記事の中に、 福島県三春町の名刹《めいさつ》福聚寺《ふくじゅうじ》に生まれた。 とあった。「ふくじゅうじ」である。 芥川賞を受賞したときの紹介記事で、「福聚寺」に「ふくじゅじ」とルビが振ってあって驚いたことがある。 言われてみれば、「聚」は「聚楽第《じゅらくてい》」のように「じゅ」と読むのが普通だ。 辞書を引いたら、漢音が「シュ」、呉音が「シュ」、慣用音が「シュウ」「ジュ」だった。 念のために「福聚」で検索してみたら、「福聚」で「ふくじゅ」と読む語があった。 したがって、漢字の読みからすれば「ふくじゅじ」なのだが、地元で「ふくじゅじ」と呼ぶ人は一人もいない。誰もが皆「ふくじゅうじ」と呼ぶ。 今回の記事は、本人に読みを確認したのか、本人から申し出があったのか知らないが、地元の人にとっては本来の読みのルビがついていた。 また、「福聚寺」で検索したら、「ふくじゅじ」と読むお寺があったが、なんとWikipediaに三春の福聚寺の項目があり、これでも読みは「ふくじゅうじ」となっていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.03.14 09:48:04
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