歌川広重が、下級武士をやめ、絵描きとしてもがき苦しみながら最後には成功するまでを描いたドラマ。原作の小説があるそうだ。
広重を阿部サダヲ、献身的な妻を優香が演じるのはいいとして、共演が、勝村政信、笹野高史、渡辺いっけい、吹越満、髙嶋政伸とアクの強い役者ばかりで、画面が濃い。
「ベロ藍」と出会い、空を描くことに執念を燃やす。「ベロ藍」の「ベロ」が「ベルリン」だとは知らなかった。
物語が忙しく、なぜここまで妻が献身的なのか、弟子になった昌吉がどういう役割を果たしたのかわからない。
最後の宮仕えとして京へ往復するあたりから成功までに絞ってもっとじっくり描いた方がよかったのではないだろうか。
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