「続拝啓天皇陛下様」 【監督・野村芳太郎。1964年】
拝啓天皇陛下様は見たことがあったが、こちらは初めて。「続」とは言っても、話がつながっているわけでない。(同じ主人公でつなげようがない) 同じように天皇陛下大好き男の物語。 単純で情にもろく、寅さんのキャラクターにつながっている。 エピソードがぶつ切りで紹介されていて、物語としての流れ、自然な時の経過を感じにくい。 主人公が、天皇陛下のおかげで、と、思うところはあまりない。前作で描いてしまったので略したのか。 小沢昭一の中国人が何度も出てくる。「ポンヨウ(朋友)」だと言って親しくする。 NHK-BSで放送されたものを見たのだが、「三国人」という言葉は音声も消されているし、新聞の見出しでもぼかしが入っている。「三国人」そのものは差別語ではないと思っていたので意外だった。 当時そういう言葉があった、という事実は消せないのだから、不自然な処理をしてかえって印象に残すのは逆効果ではないか。楽天ブログランキング←クリックしてください