男はつらいよ 寅次郎純情詩集
壇ふみと京マチ子のダブルマドンナ。
最初は壇ふみに惚れるのだが、その母親の京マチ子に男の純情を捧げるのだ。
世間知らずのお嬢様として育った京マチ子と、世間にもまれにもまれてきた寅さんとの恋。
振られることがなくとも、悲しい別れがあるのだ。
夢の場面ではレギューラーの吉田義男率いる劇団が、第8作「
男はつらいよ 寅次郎恋歌」に続いて登場。
5年経っているのだが、女優が寅さんを覚えているのがすごい。
さらに、観客も覚えていることを前提にして話を作っているのがすごい。
でもって、いきなりこの映画から見ても、話が理解できないということがないのがすごい。
すごいといえば寅さんの服。
雪の中でも、ダブルのスーツにダボシャツ姿なのだ。
年中同じ服で、まるで「ウルトラマン」の科学特捜隊みたいだ。
タコ社長が、「文化の日だから博物館に行く」と言っていた。「文化」に意味のある時代だったのかなあ。
あるいは、「文化」に特別な意味を感じる世代ということだったのか。
楽天ブログランキング←よかったらクリックしてください