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カテゴリ:その他の映画
吉田義男の登場する夢から始まる。
というようなあらすじはどうでもいい。 前にも書いたが、寅さんというのはあらすじの言えない話なのだ。 今回も不思議な話だ。 さくらがピアノのあるような家庭環境にあこがれている。 寅次郎はなんとかしてやろうと思う。 もちろん、行き違いがあって、なぜか寅次郎は北海道へ行き、リリー(浅丘ルリ子)と出会う。 このリリーは、この映画だけを見れば、いつものマドンナなのだが、今から見れば寅さんが所帯を持ったかもしれない相手なのだ。(太地喜和子とは所帯を持ったように思えるのだが) 浅丘ルリ子も、日活アクションでのヒロイン役以来、映画でのヒロインは久しぶりだったのではないだろうか。 旭ファンのわたしは、お嬢さんじゃない浅丘ルリ子は見たくないのだが、本人はそれなりになりきって演じている。 見ているときは何とも思わないのだが、後から考えると不思議な挿話ばかり。 青森出身の少女と印刷工場の少年の恋がでてくる。 辛酸をなめてきたリリーと、純朴な少女の対比と言ってしまえばそれまでなのだろうが、そんな単純なものではないように思えてならない。 少年が思いを口にする場面を、映像で見せ、その後、リリーがさくらの口から聞き出すという形でもう一度見せる。 リリーが目撃するのではなくさくらが見ていた、というのが重要なのだ。 北海道で病床についた兄を迎えに行ったり、上野駅に送っていったり、さくらが大活躍。(切符を買ったらお金がなくなったというのは、遠くまで行くという伏線) 大切なのはマドンナではなくさくらなのだ。 どうしてみんな寅さんを見るのだろう、というのが見始めたきっかけ。 しかし今や自分が寅さんにはまってしまっている。 不思議な映画だ。 楽天ブログランキング←この記事に興味が持てたらクリックしてください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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