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シリーズ第21作。
冒頭の夢は、同じ年に公開された「未知との遭遇」を意識したもので、寅さんの帽子の形のUFOが飛んできて、というのだが、博と社長が、
「ちゃちだなあ。あんなので飛べるのかな」
「予算がないんだろう。アメリカ映画のような訳にはいかねえよ」
という会話を交わすところで笑ってしまう。
木の実ナナがマドンナで、今は活動していないSKD(松竹歌劇団)のスターという設定。
SKDといえばさくらの倍賞智恵子の育ったところ。
冒頭の夢での台詞といい、SKDといい、今回は身内で安上がりに、ということなのだろうか。
寅さんの恋は相変わらずだが、変化をつけるために、さらにだめな男として武田鉄矢が登場する。
おなじみの岡本茉莉をはじめ、3人に振られる。
さくらは、熊本の山奥の温泉地で、無線宿泊なのに「先生」と呼ばれている寅さんを迎えに行くところで、現金書留で送れば、と思ったが、寅さんを連れ戻すという使命を帯びているので、直接出向かなくてはならないのだ。
おいちゃんが寅さんに嫌みを言うたびに心を痛めるさくらの表情が印象に残る。
そんなおいちゃんでも、タコ社長が寅さんの恋愛をおもしろがると怒るのだ。身内だからこそ、きついことも言うというわけ。
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