男はつらいよ 寅次郎と殿様
第19作。
さくらもすっかりおばさんになり、いうことを聞かない息子に手を焼いている。
後々、この満男がいろいろと問題を引き起こすのだ。
今回は、寅さんの恋よりも、殿様の子孫である嵐勘寿郎とのあれこれがメイン。
執事が三木のり平で、達者なところを見せる。
殿様は、大洲藩の藩主の子孫で姓は藤堂ということになっているが、藤堂家が藩主だったのは、江戸の初期だけで、ほとんどは、加藤家。
これはわざとそうしたのだろう。実際に子孫の人もいるのだろうし。
マドンナの真野響子は、あこがれの女性というタイプではなく、日活の青春映画に出てきそうな、自分が若いことを自覚している前向きな女性で、寅さんの気持ちを意識することなどない。
前作で気づいたことだが、どこへいっても旅館の女中は面長な同じ人。
また、前作にも出てきた劇団の看板女優の人(岡本茉莉)が出前持ちの役で1カットだけ出演。
同じ人を使うのが好きなんだなあ。
殿様がとらやに入ってくる場面。
上から俯瞰して撮っている。
いつも、スタジオだと思わせない撮り方をしているのに、こういうのは珍しい。
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