抽象的な波
『白雪姫』の山小屋や『大草原の小さな家』の景色が見えてきたらいいな、
眼を閉じれば別の惑星のジャケットで、宙返りのようにくるくるまわりながら、
そのまま<ディズニー>が始まらないかな、溶接工的に
ノット・オア・オールではなく、ノット・オア・ワンだけど、
下痢的なことを言うのはやめて、
うぬぼれをやめて、きれいなものを見飽きたなんて言うのはやめて。
がっかりするとしても、青い海にダイヴして、脱脂綿みたいに吸収したい塩分。
デモサ、目の前にあるのは、懺悔室の雷鳴のように響いた画面の時計表示。
これから僕は何をしよう。
ああ、さっきの紅茶――、幻覚剤が入っていたのかな・・・・。
さっきから僕の眼には、西部劇のガンマンが見えるし、≪驚愕≫だよ、ホラー映画の。
どう見てもナチスっぽい奴が僕を牽制してるし、困る。
チャイナドレスの美女は別にいいけど・・・。電話番号やメルアド交換できるかな――、
狂おしいほどの自己啓発書を破る時が来たのか!
と、言いつつ、そんなもの買った覚えもないが。猫と金魚のように視線を逸らすことができない。
ああ、これからチェ・ゲバラな僕は何をしよう。
ああ、自動小銃の発砲音がきこえる。わかるのかよ!
原画サイズ/特大サイズ
詩とArt_Works:
塚元寛一さん &KAMOME_STUDIO
画像素材: イラa。写a