I want to be embraced in
the desert
旋回体となる肉体。揺動中心軸の回りに、
焼けるような固定されたフレームー車輪・・
太陽の下、 砂漠が湖のようにゆらゆらと揺れて見えた。
これ以上、ここにいたら溶けてしまうかも知れない・・。
光偏向器及び画像形成装置――。
湾曲状配列情報から、直線上に配置された、
視界への到達が制限される、磁気記録媒体による熱履歴。
どうして私はここへ来たんだろう・・。
ゆらぎを抑制する波長安定性の高い空・・。
曠野の方へ意識は遠ざかりながら、腕を伸ばして、
なにものにもさえぎられない空間を楽しんだ。なんて自由なんだろう。
砂漠の太陽は強烈で、すべてのものがくっきりと、近くに見える。
また、断崖へと近づいてゆく・・・。
砂漠のダイナーでは、ステーキかハンバーガー。夢も希望もない・・。
水もない場所で駱駝のおしっこを飲むとかいう笑えない話。
でも、飛空挺に乗って、この砂漠を上から眺めてみたい。
バビロニアの商人と駱駝が旅をしていた、場所を。はやく――夜になればいい、
月光を浴び、風に舞う砂が妖しく輝いてかすかな星のあかりに、
さわやかな体臭をただよわせ、その翡翠と青磁の海でねむりたい。
スローネスをめぐるひとつの儀式のように、
胸をおどらせて――うしろへ気を配りながら、
左手より姿をあらわす、蜃気楼、黄金の都市。
原画サイズ/特大サイズ
詩とArt_Works:
塚元寛一さん &KAMOME_STUDIO
画像素材: イラa。写a