half-finished story
このいつ止むとも知れない雨の中ではそれすらもどうしようもなかった。
下唇を噛んだ表情は引き攣って怒りを押し殺そうとするけれど、
その後には言いようのないほどの恐怖が待っている。
頬が濡れ、次から次へと涙が滴る。鼻の頭から頬へと冷気が滑り、
鼻孔の粘膜を痒れさせる。最初から断念めていればよかったのか、
と、問いながら、この見捨てられた小屋のなかにうずくまる。
原画サイズ/特大サイズ
詩とArt_Works:
塚元寛一さん &KAMOME_STUDIO
画像素材: イラa。写a