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■「Splashtop2」の概要
「Splashtop2」というアプリは、PCやMacを、Android端末(タブレットやスマートフォン)もしくはiPhoneやiPadからリモート操作できるようにするものである。いわゆるリモートデスクトップのアプリである。 Android版アプリは、今まではタブレット用のみだったが、最近のアップデートでスマートフォンにも対応した。iPhone版とiPad版は別のアプリとして提供される。 リモート操作されるPCやMacには「Splashtop Streamer」というサーバーソフトをダウンロードしてインストールする。Windows 8/7/Vista/XP、Mac OS X 10.6以降で動作する。 Windows 8のPCの特徴であるタッチ操作をリモートで行うことができるので、タブレットPCを使えばWindows 8タブレットを使っているように振る舞うこともできるようになる。 ■リモート操作されるPCやMacに「Splashtop Streamer」をインストール 先に述べたように、リモート操作されるPCやMacには「Splashtop Streamer」というサーバーソフトをダウンロードしてインストールする。 私のところにはWindowsマシンしかない。Windows 7、Windows Vista、そしてWindows 8、この3つのPCにインストールしてみた。 インストールが完了すると、Splashtopアカウントの作成を促してくる。メールアドレスや希望するパスワードを入れて「アカウントの作成」ボタンを押す。 このアカウントは一度作成しておけば、複数のPCにSplashtop Streamerをインストールしたときに使える。上の図にはカットされて見えないが、下に「Splashtopアカウントを既にお持ちですか? ログインしてください。」と出ているのでクリック、次の画面でメールアドレスとパスワードを入れるとログインできる。 基本的には、これで準備完了だが、次の「設定」タブを押したときに出てくる「画面を非表示にします」にチェックを入れるとよい。PCには画面だけでなく音声も出なくなり、リモート側で映画や音楽などを存分に楽しむには都合がよい。「自動的にロックします」もチェックを入れるとPC側で操作ができないので都合がよいかもしれない。 ■タブレットやスマートフォンに「Splashtop2」をインストール 私のところにはAndroidの端末しかないのでGoogle Playでの「Splashtop2」(PCでのページ)をあげてみる。 ダウンロードしてインストールが終了、次のようにSplashtopアカウントを入力する画面が出てくる。ここで先にPCで作成したアカウントで使ったメールアドレスとパスワードを入力する。 その後、「Splashtop Streamer」がインストールされたPCが検索されて次のように表示される。 ■PCのリモート操作 何回も述べるが、Appleの製品がないので、PCとAndroid端末での操作での説明になる。Android端末としてGoogleのNexus 7で操作したときの画面を使っている。 「Splashtop2」によりPCが検索されてから、上の画面で操作したいPCをタッチして選ぶ。すると次のようにPCの画面が表示される。PC側のパスワード設定などにより、パスワード入力が必要な場合がある。 Windows 8のPCに接続した場合、画面の拡大縮小はできないが、Windows 7やVistaでは拡大して見やすくすることができる。タッチすることでマウスの左クリック、長押しでマウスの右クリックの動作になる。 上の画面で、赤丸印をした上向き矢印ボタンがあり、これをタッチすると「Splashtop2」の操作パネルが表示される。リモートされるPCのエディタを起動して、以下の画面の赤い囲みのキーボードボタンをタッチしてみる。 Nexus 7側のキーボードが表示されて、入力したものはリモートされているPC側へ送られて、文字入力ができる仕組みになっている。 ■Windows 8のタッチパネル操作を「Splashtop2」で行う 「Windows 8 Pro アップグレード版で新しいHDDにクリーンインストール」の記事においてWindows 8の操作面についても書いたが、タッチパネル用に作られたOSをマウスでは操作しにくい。 タッチパネルに対応したディスプレイはまだまだ高価で持っていないので、タッチパネルでの操作をWindows 8で確認するすべがない。 と思ったら、「Splashtop2」は、リモート側のタッチパネル搭載の端末(Android、Appleを問わず)を使えばWindows 8の新しいタッチ操作が可能になるようなのだ。リモートで使うのだが、端末でWindows 8タブレットのように使えてしまうようなので確認してみよう。 私のところにWindows 8は最初はデスクトップ表示がされているのだが、右上隅または右下隅をタッチしながら左に動かせると「チャーム」が表示される。 チャームに表示されている「スタート」をタッチすると、Windows 8特徴の新しいインターフェースであるタイル状の画面が表示される。 ところがタイル状のところをタッチしても表示しない。何度やってもだめなのである。よく見ると「画面の解像度が低すぎるために、このアプリを実行できません。」というメッセージが出ている。 ディスプレイ表示の変更画面を表示させると、1024 X 768より高くしなければならないようだ。それで1280 X 800 の解像度に変更した。 これで起動できるアプリもあるが、先のようなメッセージはでないものの、起動途中で止まってしまうものもある。相性があるのか設定が悪いのか、さらに検証してみる。 ■「Splashtop2」の感想 まず「Splashtop2」を使ってみて、動画再生などしてもほとんど駒落ちせずに十分鑑賞できるのには驚いた。それもタイムラグも少ないのである。他のリモートデスクトップ用ソフトでは、音声が出なかったり色合いが悪いものも多く、これは凄い。 操作性も、他のリモートデスクトップソフトよりも使いやすく感じた。 そして、Windows 8のタッチパネル操作が、安価なタブレットのリモート操作、つまりWindows 8タブレットのように使用できてしまうことが一番の驚きであった。Nuxus 7以外にGlaxy S3(SC-06D)でも操作が可能だった。 おすすめナンバーワンのリモートデスクトップのソフトである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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