カテゴリ:PCハードハードウェア
■監視カメラ4台を外部からスマートフォンで見る
IPカメラは我が家に4台あるが、メーカーは同一でないため、一括して見たいと思っていた。昨年から外部のAndroid端末からも見られるようにしたので、まとめてみる。 ■家にある4台のipカメラ 我が家に4台あるIPカメラは以下のもの。 ・カメラ1 プラネックスのCS-W04G。動作が不安定だったので、製造元である台湾Edimax社の元の製品であるIC-1510Wgのファームウェアに入れ替えている。詳しくは「玄関に無線LAN内蔵ネットワークカメラ設置」の記事を参照。 ・カメラ2 Foscam社FI8908Wというもののコピー品(偽物)で、完全にFI8908Wとして使える。以前にeBayの業者から購入した。詳しくは「eBay:無線ネットワークカメラ、赤外線対応、カメラの角度が上下左右可能、音声のやりとりも可能で7000円台 」の記事を参照。 ・カメラ3、カメラ4 中国深せんにあるFoscam社のFI8918W。eBayの業者から1台購入して良かったので、追加でまた購入。詳しくは「eBay:新非常に安価で多機能な赤外線無線LANネットワークカメラ」の記事を参照。 ■ダイナミックDNSで外部からアクセス 外部の回線から自宅のカメラやPCにアクセスしたい。アクセスするには接続先のIPアドレスか、ホスト名を知る必要がある。 インターネット接続しているとき、IPアドレスが割り振られるので、そのアドレスにアクセスすればOKのはず。なおIPアドレスは数字で示されるもので、以下のYY.XXXも数字。 http://119.230.YY.XXX ところが、そのアドレスは固定されておらず接続するごとに変わってしまう。もし停電があって再起動した場合には、変更されたIPアドレスがわからずアクセス不能となる。 そのためにダイナミックDNS(DDNS)というものが使わ、アクセスするのはIPアドレスではなく、ホスト名で行えるようになる。IPアドレスが変化した場合、こちら側から通知(実際には自動的に通知するプログラムなどを使用)して、ホスト名と対応するできるような仕組みだ。具体的にはIPアドレスが119.230.YY.XXXをxyz.abc.comのようなホスト名でアクセスできる。 http://xyz.abc.com 詳しくは「自宅のカメラやPCを外部からアクセス可能にするダイナミックDNS」の記事で書いているので参照してもらいたい。 ■ルーターのポートを開ける ダイナミックDNSで、外部の回線から自宅まで行けるようになった。 ところが、ルーターの初期設定では、外部からアクセスがあってもPCやカメラなどの機器に行くことができないようになっている。具体的にはルーターの「ポートを開ける」ことが必要となる。 私が使っているルーターは、NECのAterm WR8700Nというもので、メニューの「詳細設定」の中、「ポートマッピング」の設定が必要となる。 4台のカメラは以下のような設定にしている。そして外部に公開するポートも以下のようにする。 カメラ IPアドレス ポート 外部に公開するポート ------------------------------------------------------ カメラ1 192.168.0.200 80 8000 カメラ2 192.168.0.201 80 8001 カメラ3 192.168.0.202 80 8002 カメラ4 192.168.0.203 80 8003 しかし、Atermシリーズはポート変換ができない。カメラのポート番号は、外部に公開するポート番号に合わせる設定し直す必要がある。ちなみに、バッファローのルーターは、ポート変換機能があるため、カメラのポートを変更する必要はない。 カメラ4にブラウザでアクセスしての設定画面は次のもの。公開するカメラは、DHCPサーバーでIPアドレスを割り振られないようにし、IPアドレスは手動で行う。サブネットマスクは以下のものですべての場合が適用できるだろうし、またGatewayやDNSサーバーは、ルーターのIPアドレスを入力する。そして最初はポートが80だった値を、外部に公開する8003に変更する。すべてのカメラのポートを公開するアドレスに変更する。 そしてWR8700の設定である。ブラウザからWR8700にアクセスし、メニューの「詳細設定」の中、「ポートマッピング」の設定をする。赤い下線を引いたところが4台のカメラ設定を終えたもの。 以上で、外部からのアクセスがルーターを通してカメラに届くようになった。 ■IP Cam Viewerを使い4台のカメラを外部のAndroid端末で見る Android端末用で多くのカメラをサポートしているすばらしいアプリがある。「IP Cam Viewer Lite」(無料版。広告有り。機能の制限あり)、そして「IP Cam Viewer Pro」(有料版。300円台)である。これはiPhone版もある。 最初、Liteを使ってみて、気に入ればProを購入すればいいだろう。 IP Cam Viewerを起動すると、カメラの設定画面になると思う。既に設定を終えたもので確認していく。 設定をタッチすると以下のようなメニューが現れる。「カメラの管理」をタッチ。 [+]をタッチしてカメラを追加する。ちなみに「鉛筆マーク」はカメラの設定をし直すときにタッチ。 赤い囲みのところを選択。 サポートしているカメラメーカーが現れる。相当多いのでビックリする。カメラ2のFoscam社のFI8908Wコピー品なので、Foscamを選択。 FI8908Wを選択。 カメラ名は適当に。Host/IPは、ダイナミックDNSにより外部に公開するときのホスト名を入れる。家庭内LAN内で使うときは、192.168.0.201のようなipアドレスを入れる。Userとpswdは、カメラに設定しているユーザー名とパスワードを入れる。「テスト」をタッチしてうまく表示されれば、「保存」して終了。 カメラ3、カメラ4、カメラ1も同様に設定していく。 これで4台のカメラの映像をAnrdoid端末で見られるようになった。 ■IP Cam Viewerのすばらしい機能 画面上、もしくは左上に以下のようなアイコンが並んでいる。出ていない場合が画面をタッチすればでてくる。 「マイク」のアイコンをタッチすればカメラに内蔵されたスピーカーから音声を出すことができる。スピーカのアイコンをタッチすれば、カメラに内蔵されたマイクでひろった音声をAndroid端末から聞くことができる。ただしPro版のみ。 Foscamの3つのカメラは対応しているので、映像を見るだけでなく、様子を聞くことができるのですばらしい。ただし、Android端末から話しかけてもカメラのスピーカからは雑音のようなものしか聞こえないのは何かが問題あるのかもしれない。 さらに赤い囲みの「PTZ Preset」をタッチすると、以下のようなアイコンが下に並ぶ。 矢印のボタンをタッチするとカメラを上下左右に移動できる。Foscam社のカメラはこれに対応している。明るさなも変えることもできる。ランプのボタンは、Foscam社のカメラに内蔵された赤外線LEDのオンオフができる。スイッチのアイコンは、カメラ内蔵のスイッチのオンオフができるもので、Foscam社のFI8908Wコピー品が対応している。これらを含めてカメラが対応していない場合は、動作しない。 ■まとめ 以前から書こうと思っていた、IP Cam Viewerのことを記事にまとめることができた。 IP Cam Viewerで外部から自宅のカメラが見えるは便利だ。防犯だけでなく、家族が帰っているか、天候も知ることができる。 IP Cam Viewerは、多くのIPカメラに対応しており、日本のエレコムの製品もIP Cam Viewerで見るための説明を見かけたくらいである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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