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伊奈利短歌 ツイ短歌 小説…伏見稲荷大社の物語 小説西寺物語 小説盆栽物語 小説鯖街道 小説老人と性 音川伊奈利

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2017年08月01日
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星屁理屈コラム…田原総一朗氏が安倍総理に進言・働く女性たち…「ゴミ屋敷の女 美幸」…駆け込み寺居酒屋 ポン吉」23話

★…田原総一朗氏が安倍総理に進言…中選挙区に戻す

田原総一朗氏が安倍総理に進言したといわれる政策とは、「小選挙区制を廃止して、再び中選挙区制に戻すこと」だと私は思っています。これだと民進党も共産党も反対ができないし、なにより人材を発掘するチャンスが今より生まれます。そしてこれで三分の二を取れば文句なしに憲法を改正できるというが…(これは私がツイートしたものです)

★…もう夢も希望も…ナイチッチッ!

偶然5年前の夏の写真を発見した。この日は37度越の酷暑だったが、京都府立植物園での「朝顔展」を見に行った。この時も若い人から見たら老人だが、今と比べたら若さがありますよね~こうして真夏でもお外へでかけた、それも去年の同じ37度超えの夏でも伏見稲荷大社のお山を一周していた。

ところが今年の夏は外出といえは近所のイオンぐらいしかない。たった5年で姿も年老いた、そして1年で気力も萎えてしまった。思えばこの地に住んで20年を超えた、そのころ赤ちゃんだった人が成人に、成人の人がもう40歳、その40歳の人が還暦、その時還暦だった人の半分ぐらいはもうこの世にいない。

この写真の5年前から今まで私はいったい何をしていたのでしょう、結果的にはなにもしていないことになります。ならこの先5年間は何をするのでしょうか?、これも何も浮かばない、もう私は夢も希望もナイチッチッ!になりました。

し、しかし今から5年後に今の私の写真をみるとやはり5年後よりかなり若くは見えるはずです。その時にこのブログに「あの時私は若かった」というこれと同じコラムを書くかもわかりません。ということは今はまだ5年後よりは若いということになるが、これは題名の「屁理屈」になる。(あなたも5年前の写真と見比べてみませんか?、何かを感じます)


★…画像は伊奈利の元気な5年前の写真、そして「朝顔展」のアサガオ

       

       

★…「働く女性たち…「ゴミ屋敷の女 美幸」…駆け込み寺 「洋風居酒屋 ポン吉」23話

JR西大路駅近くにある「洋風居酒屋 ポン吉」にまた一人の女性が現れた。この女性は名古屋でモデルと歌手をしていたという35歳の美幸だった。この店のマスターの音吉が経営しているワンルームマンションの前に名古屋ナンバーの4トントラックがこの美幸の荷物を降ろしていた。

音吉はこの引っ越しの確認をしていたが、今までボストンバック一つや軽四輪の赤帽、多くても2トン車ぐらいだったが、この美幸の荷物は4トン車に満載乗っていた。この初音第一ハイツは8畳一間のワンルームだったので音吉は美幸に、
「この荷物はなんです?それに家具は少なくてダンボールばかりだが?」
「はい、これは私の18歳からの舞台衣装でなぜか?捨てられなくて?」
「しかし、これらを置くと寝るところもないが?」
「いぇ、前のマンションも8畳一間でしたからすべて入ります」

引っ越し業者は美幸の指示にしたがった大きなタンボールを押入れのない反対の壁に積んでほしいといっている。やがてそのダンボール箱は50箱で天井まで積み上げられてダンボールの壁ができていた。他の荷物は簡易の洋服ダンスとベッド、それにホームコタツにテレビ、机が一つでその上にパソコンがあるだけだが、これで8畳の間のすべてが埋まっていた。

音吉は、
「これが衣装なら京都でもモデルや歌手をされるのですか?」
「いえ、私ももう35歳ですからモデルも歌手も引退します」
「それならこのタンボールを少し整理しなければ地震でもあればこれの下敷きになって死んでしまいます」
「そう、今まで付き合ってきた男性のすべてが音吉さんと同じ意見です。それに私の両親も兄弟も同じことをいいます。でも、私はそれができないから家族とも疎遠になってこの京都にきたのです」

なにはともあれ落ち着くまではアルバイトがてらに「洋風居酒屋 ボン吉」で暫く働くことになった。この美幸はさすがに元モデルだけあってスタイルはいいしそれに化粧がプロ級で店でもピカリと光っていた。男の常連客は当然メロメロになっていたが、これが駅前の一流企業のOLの人気になり女性客が一気に増えていた。この美幸は元々は東京生まれ東京育ちだったが、このモデルの仕事というのは東京と大阪に集中していた。そこでこの中間地点の名古屋に住むモデルが多いという。

それから一か月、駅前に一部上場企業でランジェリーメーカーの「フラワー」がある。その営業第3課の課長の長澤博光がこの美幸をみて一目惚れというより我社の専属モデルになるように口説いていた。長澤は新製品の開発をしているが、その新製品とは「ミセスのためのお洒落ランジェリー」という企画で35歳~50歳のミセスをターゲットにするという計画だった。長澤は美幸に、
「美幸さんの過去の経歴を調べましたが、輝かしいものでその若さでモデルを引退するのはもったいないと私は思います。どうか我社の専属モデルになってほしい」
「しかし、ランジェリーというからには下着のモデルも…ですよね…」
「はい、それはもちろんですが、でも我社のテレビCM、それにポスターでもそんなに過激なものはありません」

それを聞いていたママの幸子も美幸にこの話を信じて長澤さんにお世話になったらと勧めていた。この話はトントン拍子に進んで長澤は契約内容を美幸に説明していた。そして美幸にこの契約は身元調査を含めて美幸さんの自宅で締結するというのが我社の決まりです。その契約には顧問弁護士も立ち会います。それに美幸は、
「えっ!自宅ですか~それは困ります」
「ど、どうしてですか~たしか~ここのマスターのマンションでしたネ」
「はい、それが~私の部屋は散らかっていますから…そんな恥ずかしいことは…」
「しかし、部屋が散らかっていてもこの契約とは関係がありませんから安心してください」
「いぇ、やっぱりこのお話はなかったことに…」

これを聞いた音吉は美幸に色々事情を聞いていた。その美幸が、
「実は私は病的な「もったいない症」で私のことが掲載された新聞や雑誌ならまだしもすべての物を部屋の中に溜め込みます。たとえば、買った洋服、ヨレヨレの下着や糸がみえているバスタオル、ハンカチ、それに包装紙の紙や紐、古い鍋やフライパンなどの調理器具から陶器まですべて溜め込んでいました」
「それって~ひょっとして「ゴミ屋敷」の話なの…美幸さん」
「はい、ここに引っ越しするために散らかったゴミのすべてをダンボールに詰めてそれが50箱にもなったのです」
「そうか~あのダンボールの中身は衣装ではなくて…その…ゴミだったの?」
「それは音吉さんからすればゴミだけど…私にとっては捨てがたい宝物になります」
「しかし、そうであってもダンボールに入っているから…」
「いえ、私もここに引っ越しをしてから一か月になります。必要な物を探してダンボールを開けたのですが、それがまた部屋中に散らかり元の足の踏み場もないゴミ屋敷に戻ってしまったのです」

音吉はそのゴミ屋敷を訪ねた。やはりそこは足の踏み場もない「ゴミ屋敷」だった。とりあえず二人はベッドに腰かけて話をしていた。音吉は、
「これでは火事の原因にもなりますし、それに不潔ですからゴキブリの巣にもなります。これは家主として見過ごすことはできません」
「そうですか~それならここを出ていきます」
「いや~そんなことはいってはいない、どうです私も手伝いますからこのゴミをすべて処分しませんか?」
「そんなことは絶対にできません」

これは手に負えないと音吉はママの幸子に電話で相談していた。幸子は、
「なにをいっているのマスター、そんなことで音をあげて~女なんてものはネ、上の口でいうことを聞かなかったら下の口でいうことを聞かしたら、それで何人もの女を助けたのでしょうマスター、まま、私もその1人だけど…とりあえずその美幸さんの欲求不満を解消したげてからでいいのではないかい…音吉どん」

という返事だったが、音吉の隣には美幸がいる、その幸子の電話の声は美幸には丸聞こえになっていた。その美幸はそれを聞いて顔を赤らめていたので音吉はためらわずに美幸をそのままベッドに倒していた。そのベッドの周りはゴミだらけでそのベッドがゴミの海の島のようになっていた。その島での音吉の愛撫は優しく美幸もそれに抵抗もせず愛されていた。

美幸は音吉が買ってきたゴミ袋に美幸の宝物のゴミを一つずつ涙を流しながら捨てていた。その数は100袋にもなり店の常連客のゴミ収集業者が無料で廃棄してくれていた。その綺麗になった部屋に長澤と弁護士が訪れて美幸が「フラワー」の専属ミセスモデルになるという契約が交わされていた。その二人が帰った後、美幸と音吉はワインで乾杯していた。美幸は、
「マスターありがとうございました。もう、絶対にゴミ屋敷には戻りません」
「そうですね~とりあえずフラワーとの専属契約おめでとう」
「ところで私と音吉さんとの専属契約はいつしてくれます?」
「はぁ~?なんのこと?」
「私はなんでも収集するクセがあります。一度部屋の中に入れた物は絶対に捨てません。あの私の宝物と音吉さんを交換したのですから、私の宝物は音吉さんになりました」

これは困ったとまたママの幸子に相談の電話をしていたが、その返事は、
「マスターもゴミ同然になったのね~」
と笑って電話を切られていた。

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最終更新日  2017年08月01日 06時37分03秒
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