901773 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

mik.hamaのいい加減にします

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2021.07.03
XML
カテゴリ:時計
置き時計にマントルクロックというのがある。

暖炉の上のシェルフとかマントルピースと呼ばれる上に置かれた時計の事で、
元は1750年代にフランスで登場したらしい。
同時期で同じ位の大きさのチャンバークロックと違い持ち運びのハンドルが無いのが特徴。
当初は貴族の為の時計だったので、富の象徴のような豪華できらびやかな手間の掛った時計であった。


手持ちのマントルクロックは文字盤の下にLONDONの銘が入っていて、
今でもネットを突くとLondon Clock Co.というメーカーは存在しているけど、
家の時計とは関連性は無さそうだ。
一応、ロンドン・クロックの創業は1922年であり、3世代の家族による経営により継続されて、
今では、マンディ・スチュアート氏が率いる同社のデザインチームが、
ケントのスタジオ内で全ての設計とデザインがされているらしい。


とにかく、ネットで突いても何も出て来ないので、
文字盤上のCh.Lawisというのがメーカー銘で、ロンドンで作られたものか、
Chというのはシャトーを表すのでロンドンで作られてフランス向けに輸出されたのか、
単純にCh.Lawisという人物に頼まれて作られたのか良く分からないでいる。

時分針は真鍮の飾針、文字盤はどうやらエナメルの七宝で直径105mm。
本体の木の材質は良く見る木目がはっきりしたオークではなく、
緻密で硬質なのでマホガニーと思われ、金属部品は全て真鍮で構成されている。
一見地味だけど、高さが280mmなので、結構存在感があって手間も掛かった時計。

かつては暖炉の上に置かれ、家族や友人達が集う場所に置かれたマントルクロック。
この時計は、往時にはどのような光景を眺めていたのだろうか。

中の機械は、テンプが一番上に独楽のように置かれていて、
全体の機構は古い枕時計のそれに似ている。


時打ちと30分の時報は、両サイドの色褪せた赤い布が張られた真鍮枠と
裏側に布が貼られた背面にある、弦楽器のサウンドホールの様なS時穴の3か所から、
チーンチーンと良く通る音で聞こえて結構煩いので、
寝室から離れた場所に置かないと、その度に目を覚ます事になる。


裏蓋を開けた所。
結構、厚い材が使われていて見えない部分の加工も手抜かりがない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.07.04 19:29:28
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.